いやいや、随分長いあいだ更新が止まってました。当ラボは健在でございます(´Д`;)
なんかもう、年末からずっとバタバタでして。。。
ということで、本年初の更新です。
実は、当ラボはちょっとした器材の開発もやっておりまして、現在、材料メーカーさんに研磨材の商品化を検討して頂いております。
ユニークな研磨法と研磨材でして、当ラボでは以前この方法に頼るところが大きかったのですが、トレーサビリティなど最近の技工業界を巡る諸般の事情から使用を控えておりました。でも、やはり非常に良い研磨法なので、ちゃんとメーカーさんに薬事法をクリアして頂いて商品化を目指そうと考えました。
今回から数回にわたりこの新しい研磨法について書きたいと思います。
ただ、僕は相変わらずのバタバタぶりなので一度に全部は書けませんので、その点はご了承願います。
この研磨法は主に硬質金属の中研磨を担当する極めて効率が高い研磨法・材です。
第一の特徴として、研磨熱がほとんど出ません。
摩擦熱皆無という「ヒー●レス」なんて名前の研磨材もありますが、実際はどうでしょう?そういうキャッチコピーもまぁ看板倒れのように思うのですが。。。
開発者の僕が言うのもなんですが、これは本当に嘘偽りなく摩擦熱がほとんど出ません。
ということで、その証左をご覧頂きたいと思います。
まず、粗めのシリコンポイント(ビッグポイント型)でコバルトクロム金属床を30秒間研磨したサーモグラフィー画像です。
相当熱くなってます。接触部は60度を超えています。・・・普通こんなもんですね。
このまま研磨を続けると天井知らずに温度上昇しますので、シリコンポイントの場合は冷却しなければ持続して研磨するのは難しいですね。
次に、新研磨法で30秒間同じように研磨しました。これもビッグポイント型を使用しました。
なんじゃこりゃ?というくらい熱が出ていません。一緒に写りこんでいる手指より少し高い程度でせいぜい38度くらいですね。
にわかには信じられない結果でしたので、60秒間研磨してみました。
1分間磨いて接触部にようやく黄色の部分が出てきました。せいぜい45度位でしょうか。驚いた事に、この研磨法では持続して研磨しても、これ以上はあまり温度が上がらないんですよね。これなら研磨を途切れることなく行うことができます。
それでいて粗めのシリコンポイントを上回るほどの研磨効率なので、開発者としてはかなり画期的なんじゃないかと思ってるんですが・・・。
現在、何件かの歯科技工所様でモニタリングをお願いしている状況ですが、継続して使用されており好感触を得ています。
普通、研磨材のサンプルをもらう機会は多くても、継続使用する事ってあまりないと思うんですけどね、僕は。
さてさて、また遅くなってきました。続きはまた次回に。
動画のアップも予定していますので、乞うご期待を。
EVANSPRO Dental Laboratory
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