ジルコニアの適合にこだわる・その3

2010-03-18 13:03:23 | ジルコニア
折角ですから、これもアップします。
ジルコニア12本ブリッジ(支台歯10本)のフレームワークです。
強度を考えて、フレームにはマメロンを付与してあります。


去年まではこんな感じでした(外注のフレームワーク)。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/58/70b2b836368b1915209d8cd44123ffa1.jpg
以前、ジルコニアは外注だったのですが、依頼先やシステムを替えても大体こんな感じ。これより少しずつ適合がいいところと悪いところがある、という印象です。
部分的に分厚く見えるのはナイフエッジに近いマージン形態だったためですが、この適合では納得できるわけもなく、所詮セラミックなんだからこんなものなんだろうな、とぶつぶつ言いながら陶材で修正してました。
ジルコニアフレームの場合、HPでも専門誌でも適合が見えるようにマージンを下から見上げて撮影された画像がほとんどないのもうなずけるワケです。

やっぱり、マージンに陶材なんか盛りたくないのですよ。最も強度が必要な部分ですから。
僕はジルコニアの強度を最も生かしたいのはマージンだと思っています。だからこそフレーム時点での適合性の追及は不可欠と考えます。

ただし、CAD/CAMはものすごい勢いで進化していってるので、そのうちとんでもない適合性を実現するのかもしれません。

外注に出して一番頭に来たのは、内面調整が不十分でこちらで調整したらマシになった、というパターンだったなぁ。実際、そんなことも何回かありました。
要するにCAD/CAMのエラーはヒューマンエラーなんですよ。
「所詮、先進機器も扱ってるのは人間なんだから無理ないか・・・。」
それが今回のシステム導入のキッカケになった訳です。



EVANSPRO Dental Laboratory
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ジルコニアの適合にこだわる・その2

2010-03-18 12:22:54 | ジルコニア
マージン調整が完了しました。
自己評価ではだいたい100点満点中80点というところですね。
唇側は調整後にスチーム洗浄をかけたら模型のマージンのエッジが少し飛んでしまいました。模型材が硬石膏ということもありますが、もっともっとソフトタッチで調整すべきでした。
でも、マージンギャップが写りやすくごまかしの効かないこの角度からの撮影でこんな感じですから、まずまず及第点ではないでしょうか。
僕はジルコニアの適合は理論上、マージンギャップ20μ以内も可能と考えていますので、今後も研鑽を積んで行きたいと思います。
当ラボでは今後、ジルコニアには特に力を入れて行くつもりなので、「これは」というものはアップしていきます。

遅ればせながら、ジルコニアのシステムを導入しました。詳細はまたいずれ・・・。
最近はちーっとも更新していなかった当ラボの放置HPの方も近日中リニューアルの予定です。



EVANSPRO Dental Laboratory
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ジルコニアの適合にこだわる・その1

2010-03-18 12:13:33 | ジルコニア
PFZのフレーム2本シンタリング終了、です。
内面調整したところですが、この時点ではまあまあといったところでしょうか。
今、このジルコニアの適合に燃えてまして、とことんこだわってやろうと思ってます。
目標は金属の鋳造に負けないくらいのタイト&パッシブフィットです。
とかくその驚異的な強度(セラミックとしては)と審美性にばかり目が行きがちなジルコニアですが、当ラボでは補綴物の品質はやはりまず歯型への適合性、というスタンスでやっていこうと思います。
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