美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

教師の人間関係

2006年03月15日 | 学校・教師考
一つの学校に教師はたくさんいます。もちろんその中には、特に気の合う教師、気の会わない教師が存在します。このような人間関係は社会一般にどこにでもある話です。

ある生徒が、「A先生にこんなことを言われた・・・・」と言ってきました。
相談を受けた先生がどうみてもA先生の指導に疑問符がつくような対応を感じて、「それはおかしい・・・A先生が間違っている・・・」と簡単にA先生の指導を否定する先生がいたとしましょう。
そんな先生が複数存在すると、その学校の教育力は大きく低下します。

教師が絶対忘れてはならないことがあります。
それは、教師は子どもたちの教育に携わっているということです。子どもを伸ばすという仕事だということです。その仕事は教師と生徒の信頼関係の上に成り立つ仕事だということです。さらに言えば、教師集団と生徒集団の信頼関係ということです。

教師同士の個人的な人間関係の好みや評価が、生徒や親に絶対に伝わってはいけないことです。個人的な教師批判につながるような発言は、学校としての教育力を著しく低下させてしまいます。
どのようなタイプの先生もそれぞれの教育観を必ず持っています。仮に自分とA先生が合わない関係であったとしても、「そうか・・・A先生にも何かお考えがあってのことだよ。」と生徒に諭すぐらいの教育力を身につけたいものです。

教師も人間。時には腹立ち、人間関係にいらいらしてしまうこともあります。
しかし、生徒の前では教育のプロとしての仕事を全うしなければ教師とはいえません。カウンセリングのスキルや、コーチングのスキル、そして教師集団としてチームで生徒を指導しているという自覚、その上にのった指導判断を持てるようにしていきたいと思います。


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