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gayである僕のヘンテコ?な日常。

後輩を好きになっちゃった!-3-

2004年12月08日 | ☆恋の行方(後輩編)
 好きになってしまった後輩。でも職場の人間ということで気持ちのどこかでブロックをかけていたんだけど、後輩から誘われるという思ってもいない展開で僕の気持ちの壁はあっさり壊れてしまい、もう後は決壊した堤防から水が流れるかの如くこの後輩へと気持ちが傾いていってしまったんです。

 週末の約束の日まで、「どこに行こうか」とか「天気は大丈夫か」とかアホのように毎日インターネットで調べまくり、「どんな服を着て行こうか」とか「車の洗車をしないと!」とか「車の中で聞くCDをつくらないと!」とかそんなことばっかりやってました。だって好きなヤツと一日二人きりで遊びに行くってことはこれは僕にとって「デート」以外の何物でもないわけで楽しみで仕方なかったんですね。

 当日はすごくいい天気でこれ以上ないっていう行楽日和。待ち合わせの場所に20分くらい前についてしまったが既に後輩が来て待っていた。すごく嬉しかったのを覚えてる。早速車に乗って一路目的地へ車を走らせた。退屈しないようにとCDをたくさん作り、いろんな話のネタなんかも考えて、でも、ノンケだからダメだダメだって自分に言い聞かしてる部分もあって、本当に胸が苦しかった。いつもは職場の大勢の中の同僚の1人だけど、今日はこうして車のなかに2人だけで居る。今日はコイツを独占できるんだっていう現実を前にそんな気持ちを抑えることなんてできなかった。

 途中で高速を降り、昼食を取って、街中をふらふらと歩き、また高速に乗って温泉に入りにいくというドライブだった。車の運転を免許取得するとき以外、運転したことがないというので、車の通りがほとんど無いすいた道路で自分の車で運転の練習をさせた。危なっかしいハンドルさばきで運転する後輩の手に自分の手を重ねてハンドルを切ってやる。腕に力の入った運転でぎこちない。

 「もっと力抜いて運転しろよ」
 「無理ですよ~だって何年ぶりだと思ってるんですか~」

なんて会話をしていると、後輩が僕の手を握ってきた。一瞬、ドキッ!っとしたが

 「ほら~僕、緊張すると手のひらに汗すごいかくんですよ。ねっ!」

 後輩にしてみれば何気ないつもりかもしれないけど、僕にしてみればもうホントにどうしたらいいんだよ~!っていうくらいドキドキした。 そのまま抱きしめたい衝動に駆られたけど、車の中だったし抱きしめたりなんかしたら後輩に悟られてしまうかもしれないなんて考えると怖くて、「あはは。」と笑い頭を撫でるのが精一杯だった。頭を撫でられていつものニコッと笑う顔を見せる。嬉しさと切なさがごっちゃになり胸が苦しくなった。

 「運転楽しい!」
 「そりゃよかったよ。」
 「出かけてこんなに楽しくて話しっぱなしの事って今まで無かったですよ。」
 「僕もだよ。お前と来てよかったよ。」

 一言一言が僕にとっては嬉しくまたこの後輩にどんどん惹かれてスパイラルに自分が陥っていくのがわかって怖かった。

 こんな会話をしながら次なる目的の観光地へ車を走らせた。
コメント (2)
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