25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

不思議

2018年03月17日 | 社会・経済・政治
 パスポートの更新のため県庁舎に書類をもって出向いた。申請書には普段どおり、名前を ジュンイチと書いた。すると県の職員が悪気なく、ジュンイチの ユ は大きな ユ だという。そんなはずはない、学校でも習った表記の仕方である。これまでずっとジュンイチと表記してきたし、前のパスポート申請のときでもそう書いた、と主張したが、住民基本台帳にはそう載っているし、受付されないと困るので、大きなユに、書き換えてください、と言う。釈然としないが書き換えを同意した。
 住民基本台帳であジユンイチとあるのなら、今後官公庁へ何かを申請するときに、ましてはネットで届け出などをする場合、厄介になるかも知れない、と思い市役所に寄った。市民サービス課窓口で基本台帳を照合してみると、大きなユだという。誰がそう書いたのか、と訊くと、当時のコンピューターには小文字がなかったもので、と言う。そんな馬鹿なと思った。それで小さな ユ に訂正してほしいと言うと、それをすれば介護保険も健康保険も変更届けを出し、再交付になると言う。それでは尾鷲市の基本台長をベースとするものは何かと訊くと、その二つだと言う。これから官公庁に民泊の手続きをするのだが、観光庁や県の福祉課や、水質汚濁防止の申請や消防法の適合書申請はどうかと訊くとわからない、と言う。
 こういうことは困ったものだ。結局、変更せずにおくことにし、都度書類申請の時、確かめることにする、とした。
 その後、パスポートの係であるあゆみちゃんから電話がかかり(この女性はぼくの教え子である)、「先生、ジュンイチのユは本当の小さい字で結構ですので、こちらでまた書き換えておきます」という連絡がきた。
 今週は仕事上書類の山である。こういうことがあると面食らってしまう。市の市民サービスは市自らが作った住民基本台帳である。ぼくが確認できたものではない。変更するのも仕事のうちだと思う。
 この前、家に固定資産税の聞き取り調査だと言って女性職員がきた。母の貯金通帳から固定資産税が引き落とされるのだが、中京銀行が尾鷲から撤退して引き落としができないことになるということだった。すると、どうなるのか、と訊くと、郵便局から振り込んでもらうか、集金させてもらうことになる、と言う。長年尾鷲にあった銀行だ、こちらは振り込み料もかかるし、そちらはわざわざガソリンと人を使うのも互いにもったいない、中京銀行と何度交渉したのか、水道料金もある。中電やZTVなどはこれまでどおりであるのに、どうして尾鷲市だけがそうなのか、交渉をちゃんとしたのかと問うた。職員は答えられない。93歳にもなる母は今さら新しい銀行のつうちょうををつくる気もない。ちゅうきょうを銀行と再度交渉すればどうか、それをしてから、また交渉の記録でも教えて欲しいと言って帰ってもらった。あんまり文句を言いたくないが、尾鷲の指定銀行ではなくなったからと定規で測ったかのような市の姿勢に疑問を感じる。ねっとを社会なのだ。中電でできるものがなぜ尾鷲市でできないのか、不思議でしかたがない。