25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

病気の原因

2016年09月02日 | 社会・経済・政治

「まあ、えのもとさん、歌うまいん!」などと褒め殺しをするスナックのママさんがいて、これには参る。褒められると悪い気がしないものである。そういう褒め殺しのママさんが、もしも客に合わせて人の噂話などに、うっかりと、あるいは性分としてか、他者を悪くいってしまうと、「ほめ殺し」は暗転して薄気味悪いものになる。

 客商売の繁盛のコツは「見ざる、言わざる、聞かざる」。他店、人の悪口だけは言わないことである。コメダやマックなどに客が多いのは店の主人と話などできない、遠距離、スタッフとの会話無しスタイルだからである。気楽なのだ。

 小さな美容院とかエステとかスナックは目的は髪を整えたり、マッサージをしたり、酒を飲ませて歌わせることなのに、そこに客の愚痴話などを聞かされることになるからストレスがたまることだろう。

 僕は病気のほとんどの原因が「他者との関係性」ではないかと思っている。もちろん過度の飲酒は命を縮めるのはよく目にしている。しかしストレスというのは自然からのストレスもあるが、大方は人間関係のストレスである。自己の成り立ちがストレスを作る場合もあれば、ストレスに耐え切れない場合もあろう。

 ストレスを避けているのが現代日本人の傾向ではなかろうか。だからほどほどの付き合いをする程度で、上司に誘われても飲みに行かない人も増えているのだろう。