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元江の島・江の龍

店は無くなりましたが時々江の島に関する記事をアップしています

夏でも根強い人気の五家宝

2006年09月13日 | 駄菓子:きなこ系

五家宝、正しい読み方は「ごかぼう」といいます。
詳しくは五家宝の歴史をご覧下さい。

埼玉県熊谷市の銘菓です。

このお菓子は最初は炒ったほし飯を蜜でからめ、きな粉をまぶした
保存食だったそうです。
明治になってからお菓子として製造されるようになった
ということです。

埼玉のお菓子が江の島に?

江の龍では関東系と関西系のお菓子を取り揃えているのです。
筆者は駄菓子のかもし出すエネルギーにふれるにつれ
関東と関西の昔から庶民の間に伝わる味の文化の大きな違いを
肌で感じ、どこまでも広がる幅の広さとつきることのない
奥の深さをまじまじと感じています。

その昔京都が日本の中心だった頃、関東は田舎でした。

関西系のお菓子は、どこか上品なさっぱりとしたものが
主流ですが関東系は味が濃くこってりとしたものが主流です。

お菓子、特に駄菓子の歴史は明治、江戸にさかのぼります。
これは筆者の推測ですが、当時の日本は関西に比べ
関東以北は現在よりも随分寒い気候だったのではないでしょうか。

駄菓子というのは掘り下げていくと、その地方の風土や文化と
密接な関係があり、なによりも貧しかった頃の
日本人の知恵と工夫が現在にも継承されていて、
細々と昔の味を伝える職人さんが今でもいらっしゃるということが
しみじみと伝わってきます。

それらの駄菓子は大量生産が出来ないので
スーパーやデパートからの注文はおことわりするそうです。
そのようなお菓子が当店には入ってきます。

江の龍では地域にはあまり関係なく、懐かしいお菓子を
たくさん取り揃えております。
「あらぁ、ここにこのお菓子があったわ~」と
お客さまから喜ばれることが大変うれしいです。