神田蘭・神田紅葉…『伊達家の鬼夫婦』
※天井から二代目山陽師のパネル写真が吊らされ、高座上に釈台が離れて2つ。“めくり”も上手ソデと下手ソデに1つずつ。
下手側に蘭さん、上手側に紅葉さん。
紅葉さんが「井伊直人」、蘭さんが「お貞」役で読み進めて行きました。
夫婦の対決で、蘭さんの「鬼のような形相」が真に迫っていました!
リレー講談
神田阿久鯉・神田鯉風…『宮本武蔵』
(神田きらり休演)
※残念ながらきらりさんがお休み・・・
松鯉門下で孫弟子の鯉風先生と阿久鯉先生の、息の合った『狼退治』でした!
神田陽司・神田昌味…『桂馬の高跳び -二代目神田山陽一代記-』
※「1列8番」というアタシ好みの“最前列通路側”だったのですが、そのおかげで下手側釈台の昌味先生が目の前!
『桂馬の高跳び -二代目神田山陽一代記-』は、太平洋戦争を境に前半を陽司先生、後半を昌味先生が車読み。
神田紅…『潮来の遊び』
※大店(おおだな)の若旦那だった二代目山陽師。
道楽三昧だった師そのままの内容を、愛弟子紅先生が楽しそうに読んでいました!
神田陽子…『レ・ミゼラブル』
※女流のために数多くの講談を残した二代目山陽師ですが、この『レ・ミゼラブル -ジャン・バルジャン-』は女流入門前から手掛けていたものだそうです。
これも愛弟子陽子先生が明るく読み上げました!
神田松鯉…『扇の的』
※他の出演者が二代目山陽師ゆかりのネタをかけているので、「変わり者の手前は…」(松鯉先生がご自身のことを“手前”って言うの、カッコイイよなぁ…)と二代目山陽師の“片腕”(と言われたらしい)馬場光陽師から教わったという『扇の的』!
お仲入り前をビシッと締めて下さいました!
《お仲入り》
【口上】
≪前列≫…鯉風・昌味・紅・陽子・紫・茜・三代目山陽・陽司
≪後列≫…真紅・松之丞・紅葉・阿久鯉・山吹・京子・蘭・あっぷる
※陽子先生が進行役となり、各自が一言ずつご挨拶。
印象に残った挨拶は・・・
山陽先生(当代)・・・『初代と二代目は糖尿病でした。負けずに頑張ります!』
山吹先生・・・『最後の弟子になり損ねました』
阿久鯉先生・・・『なんとか上が片付きました。お婿さん募集中です!』
京子さん・・・(山吹先生をチラっと見て)『最後の弟子になれました!』
(ちなみに京子さん、阿久鯉先生のこともチラ見してました)
立体講談
神田京子・神田山吹・神田茜…『南部坂雪の別れ』
※ある意味、一番楽しみしていた演目。前の晩に考えた配役は、
「搖泉院…茜先生/戸田局…山吹先生/紅梅…京子さん」だったのですが、始まってみるとあらすじを茜先生が語り、山吹先生が搖泉院と紅梅(!)の二役、京子さんが戸田局でした!
大石内蔵助が持ってきた“四十七士の連判状の袱紗”を戸田局と紅梅が奪い合うシーンはさながら「大相撲“永田町”場所」の様相を呈し、ソップ型の「戸田局」とア●コ型の「紅梅」の一戦は見応えがありました!
さらに「紅梅」が高座上の衝立の裏に引っ込み、「搖泉院」が出て来るまでの“間”・・・茜先生の何ともいえない表情が印象的。
四十七士の名前は山吹先生の搖泉院が22名を、京子さんの戸田局が25名を読み上げ盛大な拍手が送られました!
神田紫…『太閤と曽呂利』
※日本講談協会会長の紫先生による、寄席でもおなじみの『柿の御意見』
車読み
三代目神田山陽・二代目神田山陽…『芝居の喧嘩』
※幡随院長兵衛の子分などが活躍するおなじみの『芝居の喧嘩』
当代の、テンポとキレの良い小気味な高座を堪能した後、スクリーンに映し出された二代目山陽師の映像を見ながら、その録音を聴くという趣向。
アタシは以前にも書きましたが、二代目山陽師は「東宝名人会」で何度も聴いています。しかしながら何分にも小学生時代ですから内容の記憶はありません。
何とか幼き日の記憶を辿り、瞑目しながら二代目の声を聴いていると、東宝名人会の高座上で釈台を前に座っている姿が蘇って来ました。
おそらく超満員の会場の、殆どのお客さんが同じような気持ちで聴いていたのではないでしょうか?
終演後、出演者が高座上に集まり、日本講談協会顧問名取亮先生の音頭で三本締め。
二代目山陽師の薫陶を受けた直弟子・孫弟子による、賑やかで温かみのある生誕百年祭は大盛況のうちにお開きとなりました!
※天井から二代目山陽師のパネル写真が吊らされ、高座上に釈台が離れて2つ。“めくり”も上手ソデと下手ソデに1つずつ。
下手側に蘭さん、上手側に紅葉さん。
紅葉さんが「井伊直人」、蘭さんが「お貞」役で読み進めて行きました。
夫婦の対決で、蘭さんの「鬼のような形相」が真に迫っていました!
リレー講談
神田阿久鯉・神田鯉風…『宮本武蔵』
(神田きらり休演)
※残念ながらきらりさんがお休み・・・
松鯉門下で孫弟子の鯉風先生と阿久鯉先生の、息の合った『狼退治』でした!
神田陽司・神田昌味…『桂馬の高跳び -二代目神田山陽一代記-』
※「1列8番」というアタシ好みの“最前列通路側”だったのですが、そのおかげで下手側釈台の昌味先生が目の前!
『桂馬の高跳び -二代目神田山陽一代記-』は、太平洋戦争を境に前半を陽司先生、後半を昌味先生が車読み。
神田紅…『潮来の遊び』
※大店(おおだな)の若旦那だった二代目山陽師。
道楽三昧だった師そのままの内容を、愛弟子紅先生が楽しそうに読んでいました!
神田陽子…『レ・ミゼラブル』
※女流のために数多くの講談を残した二代目山陽師ですが、この『レ・ミゼラブル -ジャン・バルジャン-』は女流入門前から手掛けていたものだそうです。
これも愛弟子陽子先生が明るく読み上げました!
神田松鯉…『扇の的』
※他の出演者が二代目山陽師ゆかりのネタをかけているので、「変わり者の手前は…」(松鯉先生がご自身のことを“手前”って言うの、カッコイイよなぁ…)と二代目山陽師の“片腕”(と言われたらしい)馬場光陽師から教わったという『扇の的』!
お仲入り前をビシッと締めて下さいました!
《お仲入り》
【口上】
≪前列≫…鯉風・昌味・紅・陽子・紫・茜・三代目山陽・陽司
≪後列≫…真紅・松之丞・紅葉・阿久鯉・山吹・京子・蘭・あっぷる
※陽子先生が進行役となり、各自が一言ずつご挨拶。
印象に残った挨拶は・・・
山陽先生(当代)・・・『初代と二代目は糖尿病でした。負けずに頑張ります!』
山吹先生・・・『最後の弟子になり損ねました』
阿久鯉先生・・・『なんとか上が片付きました。お婿さん募集中です!』
京子さん・・・(山吹先生をチラっと見て)『最後の弟子になれました!』
(ちなみに京子さん、阿久鯉先生のこともチラ見してました)
立体講談
神田京子・神田山吹・神田茜…『南部坂雪の別れ』
※ある意味、一番楽しみしていた演目。前の晩に考えた配役は、
「搖泉院…茜先生/戸田局…山吹先生/紅梅…京子さん」だったのですが、始まってみるとあらすじを茜先生が語り、山吹先生が搖泉院と紅梅(!)の二役、京子さんが戸田局でした!
大石内蔵助が持ってきた“四十七士の連判状の袱紗”を戸田局と紅梅が奪い合うシーンはさながら「大相撲“永田町”場所」の様相を呈し、ソップ型の「戸田局」とア●コ型の「紅梅」の一戦は見応えがありました!
さらに「紅梅」が高座上の衝立の裏に引っ込み、「搖泉院」が出て来るまでの“間”・・・茜先生の何ともいえない表情が印象的。
四十七士の名前は山吹先生の搖泉院が22名を、京子さんの戸田局が25名を読み上げ盛大な拍手が送られました!
神田紫…『太閤と曽呂利』
※日本講談協会会長の紫先生による、寄席でもおなじみの『柿の御意見』
車読み
三代目神田山陽・二代目神田山陽…『芝居の喧嘩』
※幡随院長兵衛の子分などが活躍するおなじみの『芝居の喧嘩』
当代の、テンポとキレの良い小気味な高座を堪能した後、スクリーンに映し出された二代目山陽師の映像を見ながら、その録音を聴くという趣向。
アタシは以前にも書きましたが、二代目山陽師は「東宝名人会」で何度も聴いています。しかしながら何分にも小学生時代ですから内容の記憶はありません。
何とか幼き日の記憶を辿り、瞑目しながら二代目の声を聴いていると、東宝名人会の高座上で釈台を前に座っている姿が蘇って来ました。
おそらく超満員の会場の、殆どのお客さんが同じような気持ちで聴いていたのではないでしょうか?
終演後、出演者が高座上に集まり、日本講談協会顧問名取亮先生の音頭で三本締め。
二代目山陽師の薫陶を受けた直弟子・孫弟子による、賑やかで温かみのある生誕百年祭は大盛況のうちにお開きとなりました!