柳亭ち太郎 …『芋俵』
三笑亭夢吉…『猫と金魚』
春風亭柳之助…『青菜』
江戸家まねき猫…「枕草子」
春風亭小柳枝…『たがや』
三笑亭夢丸…『夢丸新江戸噺 夢のかけら』
《お仲入り》
【寿 新真打披露口上】
(柳之助・小柳枝・ひまわり・小遊三・夢丸)
三遊亭小遊三…『狸賽』
ボンボンブラザース…「太神楽曲芸」
神田改め
日向ひまわり…『大岡政談 五貫裁き』
5月から始まった「真打披露興行」もこの国立が最後。
新宿・浅草・池袋・日本橋・上野広小路と続いたひまわり
先生の披露目を見に三宅坂まで行ってきました。
ロビーに貼ってある「今日の予定」を見ると、前座は“ち太郎”さんと“雷太”さん。
「どちらが出るのかなぁ…」と考えるだけで、キチンと見なかったんです・・・。
幕が開き開演。“めくり”には柳亭ち太郎という文字が・・・
「おっ、ち太郎さんか……?・?・?……えっ?柳亭???」
最初は“めくり”の間違いかな?と思いましたが、平治師匠のHP(5月27日の“平治メモ”)を思い出しました。
“めくり”に亭号が出る国立演芸場だから分かったものの、その他の寄席では亭号は出ない(多分!)ので気付いて良かったぁ~
ち太郎さんは泥棒のマクラだったので、久しぶりに「出来心」かと思ったら『芋俵』でした
ニコニコしている泥棒の弟分とちょっとマヌケな兄貴分に加え、与太郎の演じ方が可笑しく、場内に温かい笑いを運んでくれました
夢吉さんは『猫金』。
この噺はいかに番頭さんのオトボケぶりを表すかが、この噺の命運を握っていると思うのですが(ちょいと大げさかな?)、やはりこういう噺の夢吉さんは上手いですね!
柳之助師匠はいつもながらの安定した高座。
イヤイヤ押入れに入るおかみさんのことをちょっと考えてみました。
入るときは頭から入り、出て来る時も正面から出て来ます。
つまりこのおかみさんは、狭い押入れの中で“半回転”しているんですね!?
無理やり押し込まれて、何とか体の向きを変えて・・・。
これじゃあ、「義経」まで言っちゃうのも無理ないよなぁ・・・なんて考えてしまいました
まねき猫先生の「枕草子」の中でも、カラスは何度聞いても大笑いしてしまいます
昨日の深夜寄席で笑松さんの『たがや』を聴いたばかりで、こんどは師匠のを聴ける喜び
小柳枝師匠の、情景が思い浮かび上がってくるような一席を堪能しました
夢丸師匠は「新江戸噺」からの一席。
三味線が効果的に入り、しみじみと聴き入ってしまいました
<披露口上>
まずは進行役の柳之助師匠。
ひまわり
先生の2年先輩ということで、2年間一緒に前座修業をした間柄。
『前座修業で何が辛かったって、ひまわり
さんにチクチク小言を言われたこと』
『二ツ目になってひまわり
さんから離れられたのが一番嬉しかった』
小遊三師匠はいつものようにひまわり
先生を、
「広島の白竜湖のほとりで、“白鳥”と“白鷺(しらさぎ)”の間に生まれました。“白鷺”がちょっと小首を傾げている間に出来ちゃった!」
これに対し、夢丸師匠が、
「うっそだよー・・・ハハハ・・・それはうそだ!」
おそらく誰一人として本気にしている人はいないと思いますが・・・
小柳枝師匠は、
「ひまわり
ちゃんは美人なのにこうだんし」
夢丸師匠は、
「ここからがスタートです。このまま精進して20~30年後には大輪
の花を咲かせるでしょう」
「もっとも、おそらく会場のお客さんの7割、高座上の3人は、それを確認できないと思いますが・・・」
小遊三師匠は披露興行にずっと出ずっぱりで、ちょっとお疲れ気味でしょうか?
勇二郎先生が赤いジャケット、繁二郎先生が紫のジャケットで登場。
今日はワイングラスの代わりに、ステンレスのトレーに置いたステンレスのカップの芸。初めて見ましたが大爆笑でした!
そういえば繁二郎先生が“鼻テープ”で場内に下りた時、ご祝儀を渡したおばさんがいましたが「無粋」の一言です。
最近は“流れ”を無視した掛け声やご祝儀を見受けるようになりました。
他人のことを言えた義理ではありませんが、もうちょっと“粋”にできないもんですかね?
5月上席の末廣亭からここまで、私が聴いた真打披露興行でのひまわり
先生のネタを調べると…
魚屋本多・・・2回
万両婿・・・2回
清水の小政・・・2回
出世馬喰・・・1回
海賊退治・・・1回
間違いの婚礼・・・1回
※太字は“主任高座”
そして今回。最後の最後に『五貫裁き』を聴くことができました
この読み物は私が行かなかった5月5日の末廣亭でかけたもので、何とか1回は聴きたいと思っていたのです。
“新手の嫌がらせ”
とも思える内容ですが、大岡様の裁きを大家さんの機転で胸のすくような結末が待っていました
ひまわり
先生の披露目もちょうど10回拝見し、毎回小気味の良い講釈で楽しませていただきました。
最後に改めて、
ひまわり
先生、真打昇進、おめでとうございます!
三笑亭夢吉…『猫と金魚』
春風亭柳之助…『青菜』
江戸家まねき猫…「枕草子」
春風亭小柳枝…『たがや』
三笑亭夢丸…『夢丸新江戸噺 夢のかけら』
《お仲入り》
【寿 新真打披露口上】
(柳之助・小柳枝・ひまわり・小遊三・夢丸)
三遊亭小遊三…『狸賽』
ボンボンブラザース…「太神楽曲芸」
神田改め
日向ひまわり…『大岡政談 五貫裁き』
5月から始まった「真打披露興行」もこの国立が最後。
新宿・浅草・池袋・日本橋・上野広小路と続いたひまわり


ロビーに貼ってある「今日の予定」を見ると、前座は“ち太郎”さんと“雷太”さん。
「どちらが出るのかなぁ…」と考えるだけで、キチンと見なかったんです・・・。

幕が開き開演。“めくり”には柳亭ち太郎という文字が・・・

「おっ、ち太郎さんか……?・?・?……えっ?柳亭???」

最初は“めくり”の間違いかな?と思いましたが、平治師匠のHP(5月27日の“平治メモ”)を思い出しました。
“めくり”に亭号が出る国立演芸場だから分かったものの、その他の寄席では亭号は出ない(多分!)ので気付いて良かったぁ~

ち太郎さんは泥棒のマクラだったので、久しぶりに「出来心」かと思ったら『芋俵』でした

ニコニコしている泥棒の弟分とちょっとマヌケな兄貴分に加え、与太郎の演じ方が可笑しく、場内に温かい笑いを運んでくれました

夢吉さんは『猫金』。
この噺はいかに番頭さんのオトボケぶりを表すかが、この噺の命運を握っていると思うのですが(ちょいと大げさかな?)、やはりこういう噺の夢吉さんは上手いですね!
柳之助師匠はいつもながらの安定した高座。
イヤイヤ押入れに入るおかみさんのことをちょっと考えてみました。
入るときは頭から入り、出て来る時も正面から出て来ます。
つまりこのおかみさんは、狭い押入れの中で“半回転”しているんですね!?
無理やり押し込まれて、何とか体の向きを変えて・・・。
これじゃあ、「義経」まで言っちゃうのも無理ないよなぁ・・・なんて考えてしまいました

まねき猫先生の「枕草子」の中でも、カラスは何度聞いても大笑いしてしまいます

昨日の深夜寄席で笑松さんの『たがや』を聴いたばかりで、こんどは師匠のを聴ける喜び

小柳枝師匠の、情景が思い浮かび上がってくるような一席を堪能しました

夢丸師匠は「新江戸噺」からの一席。
三味線が効果的に入り、しみじみと聴き入ってしまいました

<披露口上>
まずは進行役の柳之助師匠。
ひまわり

『前座修業で何が辛かったって、ひまわり

『二ツ目になってひまわり

小遊三師匠はいつものようにひまわり

「広島の白竜湖のほとりで、“白鳥”と“白鷺(しらさぎ)”の間に生まれました。“白鷺”がちょっと小首を傾げている間に出来ちゃった!」
これに対し、夢丸師匠が、
「うっそだよー・・・ハハハ・・・それはうそだ!」
おそらく誰一人として本気にしている人はいないと思いますが・・・

小柳枝師匠は、
「ひまわり


夢丸師匠は、
「ここからがスタートです。このまま精進して20~30年後には大輪

「もっとも、おそらく会場のお客さんの7割、高座上の3人は、それを確認できないと思いますが・・・」

小遊三師匠は披露興行にずっと出ずっぱりで、ちょっとお疲れ気味でしょうか?
勇二郎先生が赤いジャケット、繁二郎先生が紫のジャケットで登場。
今日はワイングラスの代わりに、ステンレスのトレーに置いたステンレスのカップの芸。初めて見ましたが大爆笑でした!

そういえば繁二郎先生が“鼻テープ”で場内に下りた時、ご祝儀を渡したおばさんがいましたが「無粋」の一言です。
最近は“流れ”を無視した掛け声やご祝儀を見受けるようになりました。
他人のことを言えた義理ではありませんが、もうちょっと“粋”にできないもんですかね?
5月上席の末廣亭からここまで、私が聴いた真打披露興行でのひまわり

魚屋本多・・・2回
万両婿・・・2回
清水の小政・・・2回
出世馬喰・・・1回
海賊退治・・・1回
間違いの婚礼・・・1回
※太字は“主任高座”
そして今回。最後の最後に『五貫裁き』を聴くことができました

この読み物は私が行かなかった5月5日の末廣亭でかけたもので、何とか1回は聴きたいと思っていたのです。
“新手の嫌がらせ”


ひまわり

最後に改めて、
ひまわり

