はしご湯別館

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秋の気配の奥白根山

2014年09月08日 | 【山】日光・皇海・塩原・那須
晴天に恵まれた土曜日は、栃木と群馬の県境に位置する奥白根山を歩いてきました。


今年、男体山を登って以来、気になる存在だった奥白根山・・。

男体山の山頂にいたハイカーさん達が口々に「あれが白根山だ」と言っていたものの、
自分達にはそれがどれかサッパリわからなかったヨ・・。


「うーーむ・・一度登れば、わかるようになるかもしれない・・」


というワケで、9月最初の土曜日はノコノコと日光までやってきました。




早朝の戦場ヶ原一帯は、深い朝靄に包まれ幻想的でした。



今回歩くのは菅沼登山口からのコースです。

朝5:30頃に駐車場へ到着した際には、もう料金管理小屋に係のお兄さんが・・。
駐車料金1000円を支払い、茶屋でトイレを済ませ、
砂利道を進んだ先にある登山口至近の駐車スペースまで移動。


管理小屋の周囲には数台の車が停まっているものの、なぜかこちらは貸し切り状態。
身支度済ませ、6:00登山口出発です。



しばらくは樹林帯を進みます。
少し前であれば蒸し暑かったと思われる樹林帯も、
秋の気配が顔を覗かせる今では、爽やかで清々しい朝の空気に満たされていました。
あちこちから響く小鳥達のさえずりが心地よいです。



登山道の両脇はカニコウモリが群生していました。



キノコも多種多様のものがたくさん。



朝の光を浴びて輝く苔。



この登山道は、カニコウモリと苔が印象的でした。



上を見上げれば木立の間から青空。



7:30弥陀ヶ池に到着。深い木々に囲まれた静かな沼でした。

あまりに静かで、一見すると生き物の気配がないのですが、
よくよく見ていると、ヤゴ、カブトエビ(みたいな水中生物)、そして・・



サンショウウオもウロウロ。



目の前には、これから向かう奥白根が見えます。


少しばかりの樹林帯を抜けると・・



8:02五色沼。先ほどの弥陀ヶ池より広く開放的な沼で、澄んだ水が静かに揺らいでいました。
ここで休憩しても気持ち良さそうです。



この辺りから花が増え始めました。
オトギリソウに朝露がたっぷりと輝いています。



小さいフウロもポツリポツリ。



コケモモも実っています。


8:25避難小屋到着。かなり年季が入ってますが、冬でも安心そうな頑丈な造りでした。
小屋には「ネズミが出ます」と書いてあったけれど、
ネズミにとっても貴重な避難小屋なのかもしれない。



小屋の近くで鹿ファミリーに遭遇。
鹿はフキが好きなのかな?小屋の周辺ではフキばかりが食いちぎられてました。



ここから先は奥白根山頂上に向けて、一気に上るのみです。



さっきまでいた五色沼が下に見えます。随分上がってきたなぁー。



花はチラホラと。



トリカブトは、あちらこちらに。


森林限界を超えたガレ場となり、
さすがに、ここまでは鹿も来ないだろうと思っていたら・・



よくよく見ると登山道には、ガッチリと鹿の足跡が。



なんと、このトリカブトは葉っぱが綺麗に食べられていました。
植物界の中でも最強毒の部類に入るトリカブトを食べて、鹿は平気なのでしょーか。
他の株は食べられてなかったので、これだけ間違って食べた??



・・・と、鹿の心配をしているうちに更に高度は上がり、
眼下に中禅寺湖が輝いています。



イワヒバリも景色を眺めています。


火口原あたりからロープウェイ組と合流したようで、
今までの静かな山が別世界のように一気に人が増えました。
この山は男体山と同様に若い人がとても多いですね。
みんな綺麗でカラフルな山ファッションに身を包んでますなぁー。



気が付けば山頂はすぐそこ。



9:42山頂到着!群馬県側(たぶん)山頂標識でパチリと一枚。
(↑「日光=栃木」の印象が強いので、群馬県側としては
意地でも「日光」の名称を入れないだろー・・という想像につき、
こちら側の標識を勝手に群馬県側と予想)



↑狭い山頂はたくさんのハイカーさん達で大賑わい。
なんと標識撮影の順番待ちまでできていました!



山頂部は360℃見渡す限りの大展望です。
すぐ近くの男体山&中禅寺湖は勿論、武尊山、皇海山、
赤城、谷川、燧ケ岳、会津駒、そして遠くに富士山も。
ふと空を見上げると、一匹のアサギマダラが上昇気流に乗って
フワリと空の彼方へ舞い上がって行くのが見えます。



これだけ眺めがいいのに、三角点は二等でした。
一等はすぐ近くの男体山ですね。



山頂部で大展望を満喫した後は、少し離れたスペースで
男体山を眺めながらオニギリ休憩です。
山で食べるオニギリは、いつだって格別においしい!



オニギリを食べた後は、再び山頂部に戻り、
今度は栃木県側(たぶん)の標識でパチリと一枚。



10:40さぁ、名残惜しいけれど下山です。



帰りは遠く南会津の山々を眺めつつ、眼下の弥陀ヶ池へ向かって下ります。
ザレた急坂で、落石を起こさないよう気を使う道でした。



11:27弥陀ヶ池まで戻って来ました。

この後、再び登山口まで樹林帯を歩くのですが、
お昼に差し掛かった時間帯で、あまり風も無く、とにかく蒸し暑かった!
朝の爽やかな空気はどこへやら・・・。



12:30登山口到着~~。



登山口付近に広がる草原では、たくさんのアサギマダラが舞っていました。


そして相変わらずこの駐車スペースには、他に車がありません。
登山口のすぐ近くで便利なのに・・なぜだ?
奥白根山のラストは、日光湯元のタマゴ臭プンプン湯で〆ました!



いや~~、天気に恵まれ本当によかったです。
山はこうでなくっちゃ。



↑今回の山バッチ。菅沼登山口の茶屋で購入しました。
シラネアオイのデザインです。


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