
日曜日は久々の谷川岳でした!!
今回のコースは、数年前に歩いた厳剛新道のすぐ隣、ほぼ並ぶように沿う西黒尾根です。
本当ならバーン!と馬蹄や主線を一気に縦走してみたいとこですが、
まだしばらくは力量の問題で、谷川連峰の主要登山口各コースをちょいとづつ味見です。
なにげに楽しみにしていた今回の谷川岳ですが、
問題は梅雨の終盤で天気がまったく安定しない事。
初っ端から雨とわかっていれば絶対に行かないし、
あまりに晴れすぎても暑く、午後になると群馬名物のゴロピカリを御見舞いされるし。
・・・さて、日曜日の天気はどうかな?
前日(土曜日)に発表された天気予報では、
みなかみ町・湯沢ともに朝から午後まで曇りの予報で
「これなら大丈夫かな」と、出発決定。
例によって魚河岸並みの超早朝(というか夜中)に家を出発、
ベースプラザの駐車場に到着したのは4:00。この時間じゃ、まだガラガラです。
ちなみにベースプラザの駐車場は1日500円。
係の人が居ない時間帯は、出庫時に料金を支払います。
トイレ&身支度済ませ、元気に出発!まだ薄暗い中、車道を歩き
4:33西黒尾根登山口。
じめりとした湿度の高い樹林帯をひたすら黙々と歩きます。
小鳥のさえずりが、あちこちから響いて癒されます。
が、足元を見ると潰れてぺっちゃんこになった小鳥の死骸が一羽。
乾燥具合から察すると、もうずっと何日もハイカーに踏まれ続けていたのかな。

5:06西黒尾根名物のL字型に曲がった木。自然の力は凄い。

樹林帯は続くよ、どこまでも。
湿度が高くて汗がじわじわ流れます。
とはいえ、同じ時期の晴天日に厳剛新道を歩いた際は、
もっと酷い暑さだったので、それに比べれば随分マシ。
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この頃になると、周囲にまとわりつく虫も多くなります。
で、ヤラレました。定番のブヨに。耳をチクリとヤラレました。
今年はもう既に何回ブヨに嚙まれてるんだろーか。
ブヨに嚙まれると、痛い痒い腫れるの他に、
刺されてしばらくはアレルギー症状で頭痛がするのがツライとこ。
5:52急に視界が開け、爽やかな風の吹き抜ける岩場の道になりました。
あー、やっと湿度の高い樹林帯を抜けたよ。岩場では二人の男性が休憩中でした。
むむむっ、今休憩しているって事は、この人達はいったい何時に出発したんだろう?

おや、目の前にロープウェイ駅が見えるじゃありませんか。
あちらさんは、まだ動いていません。

チェーンの下がる岩場です。チェーンは全部で2本だったか、3本だったかな??
それより、なにより、この近くの岩に結構な量の流血の跡があり、
思わずヒェェェェーーーッ!!!と叫んでしまった。
誰か吐血でもしたのか?この血に驚いて、鎖場の記憶がほとんどすっ飛んでしまった。

6:16ラクダの背です。
これから向かうオキの耳・トマの耳も見えます。

この辺りから興味ある花がポツポツと増え始めたので
(写真撮影のため)ペースガタ落ち。

6:21厳剛新道との合流点ラクダのコルです。
ここから先は一度歩いているので、どんなコースかわかるため安心感があります。
厳剛新道では今年も、オオヤマレンゲが白い花を咲かせているだろーか?

岩場は良く整備されているので大変歩きやすいです。
階段状にステップが切られていたりして、整備してくださる皆さんに感謝です。

暑くなく、寒くもなくの心地よい山歩き。ただしチト風が強くなってきました。

このスラブ状の大岩は、氷河跡・・・との事。
濡れるとめちゃめちゃ滑るらしい。

この花を見ると、あぁ夏山に来たんだなぁ・・と思います。
いい香りがするらしいので、夫婦ふたりで岩場に四つんばいになりながら
花に顔を近づけてクンクンしてみたけれど・・・何も香らなかった。

ピンクの鈴。

むらさきのしずく。

出ました、蛇紋岩の女王。

そして、その仲間達。

7:25雪田をノシノシ進みます。
前回の同じ時期に比べ雪の量が格段に少ないですね。
雪田の近くにはイワカガミも咲いていました。

山頂目前、この辺りから急速に雲行きが怪しくなり、
強い風がビュンビュン吹き始めました。
目の前を、掃除機にでも吸い込まれているかのように雲が超高速で流れてゆきます。
そして絶対に怪しい黒い雲も徐々に集まり始めています。

おおっっ、雄大に連なる平標方面への稜線が見えるじゃありませんか。
同じ時間帯に西黒尾根から上った男性は平標側へ抜けたいとの事。
そりゃー、こんな稜線見せ付けられたらそそられるよね。
我が家もこの段階では、万太郎か茂倉経由で土樽に抜ける予定でした。
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まだロープウェイ組が来ていないので、山頂は貸し切りです。
気温は12.6℃。風が強く、うぅっっ寒いっっ。しかもガスがかかり周囲は真っ白に。

では、オキの耳へ向かいます。

途中の登山道にも・・

可憐な花が。

ハクサンフウロもチラホラと。

別バージョン。

こちらは、チングルマ。お寂し山バージョン。

ただし前回の同じ時期に比べ、花の数は全然少ないです。
まさか減ったという事はないし、これからピークを迎えるのかな。
風はいよいよ絶好調に吹き付けて来ます。
花たちは、この強風によく千切れて飛ばされないもんだと感心。
強風のためか山頂付近で飛び回っているであろうトンボくん達もいません。
勿論、ブヨ、虻もいません。なので快適といえば快適。
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ここでオニギリ休憩にしましたが・・雲行きがどんどん怪しくなり、
「こりゃあ、いつ雨が降り出してもおかしくないぞ」状態に。
もはや平標方面の稜線もガスにすっぽり埋まり、もうまったく見えなくなっていました。
(あちらへ向かった人達は大丈夫だろーか?)

早々に撤収し、肩の小屋へ。この頃にはついに雨もポツリポツリ。
こんな中で稜線歩いてもつまらないし、
本日はキッパリとロープウェイで下山の天神コースを選択。
ちなみに7月中の肩の小屋は、週末は超大混雑、平日も混みあっているとの事。
花のシーズンだから仕方ないですね。

8:45下山開始。
ところが・・この天神尾根コース選択はミスだったかもしれないと後々後悔!!
この後、少しばかり下った地点で出会ったロープウェイ到着組第一陣を皮切りに
怒涛のごとく押し寄せる登頂ラッシュと被ってしまい、
まぁー擦違いに時間がかかってしまったのダ!
長蛇の列をぬって、なんとか少しづつ通過させてもらったものの、
いやー、とにかく、まったくスムーズに進めないもどかしさ。精神的に辛かった。

そんな天神尾根ではキスゲが咲いていました。
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ここからはノンビリ箱に揺られて下山します。
帰路での樹林帯通過時は気が付かなかったけれど、
いつの間にか雨は本降りになっていたようで、
ロープウェイから眺める谷川の森は雨模様でした。
駐車場に着くと、ちょうど同時間帯に西黒尾根に入った隣の車の男性も戻って来ました。
「本当なら14時間コースを歩こうと思っていたものの、天気が良くなかったので、
土樽へ抜けて帰って来た」との事。(ペース速っっっ!)
お楽しみの温泉は久々に鈴森の湯でした。
熱くなった筋肉のクールダウンに、あの絶妙ぬる湯が心地よかったなぁー。
(・・・というか、風和の湯はいつから12時オープンになったんじゃ~っっ!)
久々の谷川岳は楽しかったな。
しかしメタボ対策のために始めた山歩きなのに、
むしろ太ってきているのは何故?
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