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はしご湯別館

はしご湯のすすめは引っ越しました

青春18きっぷ別府旅1 ・ムーンライト九州と湯布院と貸切トロッコ列車

2004年04月06日 | 《温泉たび》西日本~九州


長い休みがとれたので、青春18きっぷを使って埼玉⇔別府を旅しました。

長距離の18きっぷ旅は社会人になるとなかなか実現しない旅のひとつなんですよ。そもそも飛行機に乗れば、ヒューンと短時間で多くの場所にアクセスできる御時世、丸一日以上かけて電車に乗って九州に行こうなんて物好きは、余程の暇人か鉄オタくらいなもんでしょう。実際列車に乗ってみると、いるわいるわ18きっぷを握り締めた物好きなお仲間さんが。その筋のマニアさんは珍行奇行が多く、あまりに嬉しすぎて、ひとりでニヤニヤしてしまいました。

ちなみに埼玉⇔別府間の画像はありません。移動中の列車を撮影しようという考えがありませんでした。今となっては思い出のためにいろいろ撮っておけばよかったな~と後悔しています。



↑今回利用した青春18きっぷ



1日目

7:51湘南新宿ラインに乗って埼玉県内出発。時間が時間なだけに車内は通勤通学で大混雑。結局横浜まで座る事は出来ず。
9:55平塚着。
10:14平塚発。爽やかな海の景色が続きます。ここらへん、特に根府川あたりはお気に入りビューポイントです。
10:52熱海着。さすが熱海、平日でも観光客で賑わう。やっぱり年配層が多いね~。
11:35熱海発。
12:53静岡着。
13:05静岡発。ただひたすら、たんたんと列車に乗るだけ。
15:02豊橋着。出発まで少々時間があったので、買い食いなどを少々。
15:37豊橋発。
17:38米原着。
17:54米原発。このあたり、瓦屋根の重厚な家が並び思わず見入ってしまいました。こういう景色は東日本ではあまり見られません。

18:45京都着。やーーーーっと地道な乗り継ぎから開放されました!もう外は日が暮れ、真っ暗。


さぁココからムーンライト九州に乗車です。出発時刻までコンビニで立ち読みしたり、買い物したりして時間を潰します。京都駅構内もチョット歩いてみたりしたけれど、なんというか、昭和な雰囲気のちょっとヤボッたい感じだった。


ホームに行くと既に入線を待つ鉄おた風18きっぱーがウロウロ。皆、大きなリュックみたいのを背負っているからスグわかるぞ。少し離れた線路に、やけに埃まみれの汚い列車が見えた。「うわー、いまどき随分汚い列車もあるもんだなぁ」などと思っていたら、それが今夜乗るムーンライト九州でした(^^;)


21:33京都発。禁煙席を予約。席はなかなかの埋まり具合でした。隣はちょっと大きな男性だった。「席は広くないし、男性が長距離夜行はキツイだろうなぁー」などと余計な心配をしてしまう。


あー、それにしても長い一日だった。発車早々に熟睡。(もしかしたらイビキかいたかも!?)


2日目

厚狭あたりでお目覚め。

5:54門司着下車。門司で降りるのは、ほんの数人でした。降りたホームは、まだ朝だった所為か真冬のように寒かったなぁー。思わずブルッ。
6:26門司発。
8:09柳ヶ浦着。長閑な小さい駅です。ここで数人の18きっぱーも降りた。改札口では駅員さんがそれらしき乗客には「18きっぷですか?」と聞いています。それらしき乗客=鉄おた風の男性。
8:19柳ヶ浦発。本来の目的地「別府」を過ぎ、
9:22大分着。この日は早くに着いたので18きっぷを有効利用すべく湯布院まで行き観光するつもりです。
9:55大分発、車両には私と見知らぬオバちゃんのふたりきり。列車が動き出すと同時にオバちゃんが立ち上がり、私の所へ歩み寄り「子供の将来の為に」みたいな事を言いながら何やら署名を求めて来る。説明が意味不明な上に、こんな密室で突然署名依頼はないよーー!と、お断り申し上げました。こういう事って、よくあるの?

外は長閑な田園風景が続きます。こういう景色は東日本も九州も変わらないなー。

 

10:56湯布院着。湯布院駅は改札がなくホームへの出入りが自由、そして足湯まである。ただしこの足湯は有料!


湯布院駅を出ると目の前には・・



ドーンと由布岳がそびえていました。この景色は圧巻だったなぁ。


駅で借りられるレンタル自転車で湯布院散歩。目当ては勿論、湯めぐりです!


さて湯巡りも終わり、再び湯布院駅へ戻ると、丁度トロッコ列車の発車時刻で、座席指定券さえ購入すれば18きっぷでも乗られるとの事。「これを利用しないテはない」と、早速乗車。



15:13湯布院発。


ここで寂しい事実が発覚!

なんと乗客は見知らぬ男性と私のふたりきり!男性は自分のカメラを私に渡し、自分を撮ってくれるようにと頼んで来た。私は男性専属のカメラマンとなってしまったのだ。当然私には「御一緒に一枚」などとは言って来ない。

しかも男性は少し行った所で「トロッコ列車は飽きた、もうじゅうぶん満喫した!」と言い残し列車を降りてサッサと湯布院へと戻ってしまった。



それ以降、大分までずっと私ひとりきり・・。



最初は「貸し切りなんて凄い」と端から端までウロついて喜んでいたものの、吹き付ける風は春とはいえ、まだまだ冷たく、独りっきりの乗車は妙に落ち着かず、過ぎ行く田園の中で農作業をする人に、一度チラリと眺められた後、ビックリしたように二度見されてしまうなど、なんとも奇妙な乗車となってしまった。車掌さんに聞くと「この時間はいつもこんな感じですよ、昼間は50人位乗ってましたけれどね」と笑っていた。JR九州は大丈夫?

16:51大分着。17:18大分発。


17:29別府着。いよいよ目的地の別府に着きました!いやーーー長かった!遠かった!お尻が痛い!


さぁ、バスにて鉄輪へ移動。


これより数日間お世話になる「双葉荘」にチェックイン。双葉荘は鉄輪でよく見られる自炊(素泊まり)のみの部屋だけを貸す、その名も「貸間」スタイルをとるお宿です。素朴でどこかあたたかみのあるお宿で、優しい女将さんと、物静かなご主人がいらっしゃいました。

双葉荘は敷地内に温泉噴気を利用した「地獄釜」なる蒸し場があり、持参した食材を蒸して食べる事もできます。ここで蒸した食材は、温泉エキスでも注入されるのか、ビックリするほど美味しくなりますよ。なんと地獄釜ではゴハンも炊けます。


この日は長い移動で疲れていたので、温泉であたたまった後は、アッという間に熟睡でした。



つづく。