
ゴールデンウィークは山形県の立石寺、若松寺、湯殿山を巡りつつ、
湯巡りも楽しむ欲張りプランでした。
毎日夏のような晴天でサイコーの旅行日和でした。
いつもこうだといいんですがねー。
仕事を終え荷物を積んでGO!途中のSAで車中泊しつつ、翌朝向かったのが

立石寺(山寺)です。天気の良いGWだったためか観光客も多く、
冬場のシーズンオフは静かな山寺も、この日はビックリするほどの大賑わいでした。
・・・というのも実は山寺に行くのはなぜか冬場ばかりで、
グリーンシーズンでは初訪問。「うわぁこんなに賑わうんだぁ」とチョットびっくり。
お客さんの多くは年配の方だったかな。

なにげに大好きな姥堂です。

爽やかな五月晴れに奪衣婆さんのお顔も、いつになく明るいような・・・。

ちょっとした山登りにも負けず劣らずの石段をフゥフゥ上がり、
やっと五大堂の下まで来ました。立石寺といえば、この景色ですね。
冬場はここから五大堂までの短距離が難所で、凍結で滑る滑る。

五大堂からの眺めです。晴れていてホントによかったー。五大堂の内部も大賑わい。
この木造のお堂に、どれくらい人が乗れるんだろーか?
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下山後は土産物店で山形名物「玉こん」を食べつつ一服です。
出汁が効いて美味しい~醤油味の玉コンです。
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確か「縁切り寺の立石寺で古い縁を切り、縁結びの若松様で新しい縁を結ぶ」
という意味でよかったかな?そんな若松様は、あの世の縁結びも盛んです。

若松様には、この地方に残る習俗「ムカサリ絵馬」が
大量に奉納される寺としても有名(?)です。

ムカサリとは「迎えさる」の意味で、この地域で婚礼の事を指します。
ムカサリ絵馬は、結婚前に亡くなってしまった我が子の霊を慰めるため
描かれ奉納されたもので「せめてあの世で幸せな結婚させてあげよう」という
残されたご遺族の切ない思いが込められた絵馬なのです。
実は若松様に限らず、この辺りの小さな観音堂では、
ひっそりと奉納されたムカサリ絵馬をあちこちで見かける事があります。

その多くは古いものですが、

絵馬の奉納はハイテク社会となった現代にも継がれているようで、
親が子を思う心はいつの時代も変わりないんだなぁ・・と、
なんだか、とても胸が熱くなります。
若松様の後は、本日の宿泊地、肘折温泉までビューンと大移動です。

初めて訪問した肘折温泉は、山間に突如桃源郷のように出現する湯治場でした。

華やかな観光要素はほとんど無く「鄙び」や「秘湯」という言葉がとてもよく似合う、
東北の「ふだんぎの温泉」です。

お客さんの九割がご高齢の方で、これぞ湯治場といった風情があります。
好きだナァーこういうの。
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廊下と部屋の仕切りはご覧のように引き戸一枚。お隣の咳や話し声は筒抜けです。
まぁーよくある昔ながらの湯治宿スタイルですね。
温泉は当然のように掛け流し。温泉街の共同浴場も楽しめました。
圧巻は食事で、5月という季節柄か山菜が「これでもかっ!」というくらいてんこ盛りでした。
(画像は朝食です・・夕食撮り忘れた・・)

翌朝は肘折温泉名物の朝市を覗いてみました。ご覧のように大盛況!
売られているものは季節柄か山菜メインですね。
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散歩がてらぶらぶら歩いてみました。
園内には飲泉所、源泉がゴボゴボと沸き上がる様子を覗き見できる源泉ドーム等があり、
温泉好きとしては思わずテンション上がります。
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ヌルヌルとした湯が印象的な、静かな静かな温泉地でした。

途中にあった「トトロの木」にも立ち寄ってみました。
ほら、確かにトトロそっくりでしょ!?
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実はこの日の宿泊先を決めていなかったんですが(車中泊でもいいかと思ってました)
当日予約OKでした。美味しい夕食まで用意していただき感謝です。

最終日は、まだまだ雪の残る湯殿山です。こんな調子ですが参拝はできました。
ただし御神体までは雪で行けません。
御神体に触れたい方は完全に雪の融ける夏場の訪問が良いと思います。
湯殿山から少し下りた湯殿山ホテル敷地内にある食堂の山菜蕎麦はこの時期訪問すると、
なにげに大量の山菜が惜しげもなく投入されています。
観光地の山菜蕎麦といえば水煮がよくあるパターンですが、
ここでは採れたての山菜が盛られます。
この後、高速に乗って帰りましたが、シッカリと渋滞に巻き込まれました。
GWは渋滞さえなければ最高なのにねー。