テンキチのブログ「誠」

忘れてはならない誠=真実を記しておきます。テンキチが気づいた其の度に。

真実の歴史講座 -23-

2005年08月05日 14時18分22秒 | 歴史のこと
  【日支平和を阻む中共軍】

 さて、歴史は進み、1936年(昭和11年)に西安事件が起きます。共産党は江西省瑞金に蟠踞して、その兵力は10万人と言われていました。これを、蒋介石の国民党軍100万人が取り囲みます。共産党はここを脱出し、「大長征」と自称していますが、その実は追われ追われて北へ逃げたのです。最終的には、1935年11月、延安まで逃げ延びるのです。10万人の兵力が6千人にまで減ったと言われています。中国共産党は、壊滅寸前まで追い込まれたのです。そこで、毛沢東は延安を警備している張学良をそそのかして、蒋介石が督戦のためにやって来たのを捕まえます。西安で蒋介石が張学良の捕虜になったのです。いわゆる西安事件の勃発です。
 そこに延安から周恩来がとんで来ます。蒋介石は、もはやこれまでと覚悟します。毛沢東は、蒋介石を晒し首にして中国中を引き回そうと主張します。しかし、ちょうどその時、ソ連のスターリンから電報が入りました。「蒋介石は生かして、日本と戦わせろ」というのです。毛沢東は地団駄を踏んで悔しがったそうです。スターリンの戦術は、日中を戦わせて、蒋介石も日本も共に弱ったところで共産党が天下を横取るというシナリオです。その戦法通り、実際に現在の共産中国が生まれたわけです。
 かつて、故佐々木更三社会党委員長が、中国に行って毛沢東に「中国に侵略して日本は悪いことをしました」と謝罪すると、毛沢東は次のように言ったそうです。「何を仰いますか。日本が国民党と戦ってくれたからこそ、我々は天下を取れたのです。」まさしくその通りです。我々はこのような時代を経てきたのです。

<続く>