テンキチのブログ「誠」

忘れてはならない誠=真実を記しておきます。テンキチが気づいた其の度に。

真実の歴史講座 -6-

2005年06月28日 12時07分00秒 | 歴史のこと
  【日英同盟の締結】

 このロシア帝国の傍若無人の侵略ぶりに危機感を抱いたのは日本だけではありません。支那に多くの権益を持つイギリスも、同様に危機感を抱いたのです。小村外相は林薫駐英公使をして日英同盟を打診するのですが、当時英国は超一流の誇り高き国家で、他国と同盟を結んだことのない国でした。それが極東の人口4000万人足らずの小国日本との同盟ですから、にべもなく断られても当然です。ところが義和団事件で見せた日本軍の厳正なる軍紀と国際法厳守の姿に、イギリスは注目していたのです。
 実は元老の伊藤博文は、ロシアを説得することが先決であるとして、日英同盟に反対していました。伊藤が反対では日英同盟を結ぶことなどできません。しかも伊藤は自信を持って単身ロシアの首都ペテルスブルクに乗り込みます。そして日露親交条約の話を持ちかけるのですが、適当にあしらわれた末、約束を反故にされます。かくて伊藤も遂に日英同盟の締結に賛成し、条約はめでたく成立するのです。

<続く>