テンキチのブログ「誠」

忘れてはならない誠=真実を記しておきます。テンキチが気づいた其の度に。

真実の歴史講座 -1-

2005年06月19日 11時13分47秒 | 歴史のこと
  【大航海時代に始まる白人帝国主義の世界制覇】

 世界の歴史を眺めるときは、15世紀から始まった大航海時代から見なければなりません。コロンブスが1492年にアメリカに到着しました。発見ではありません。あそこにはちゃんと先住民がいて、社会が成立していたのです。バスコ・ダ・ガマがアフリカの南端を回って1498年にインド洋に出ました。1522年、マゼランが南米の南端を回って太平洋に出ました。こういうスペイン、ポルトガルの航海術に長けた時代を大航海時代といいます。しかし、これは美名であって、その中身は西欧白人帝国主義による世界制覇が始まった時代であります。島を見つけて自分の国旗を立てれば、その国の領土になるのです。そして、そこに住む住民は武力でこれを征伐し、奴隷にし、その国から香辛料や金銀財宝を掠奪して帰国するのです。
 あの有名な歴史学者のトィンビーは、『歴史の研究』の中で、こう書いています。「さながら羊の毛を刈るがごとく侵略したのだ。相手は弓とか槍しか持っていないのに、大砲や鉄砲で攻めた。白人は半神であり、土着民は歩く木か、ものを言う動物であり、人間とは見ていないのだ。だから、鉄砲で次々に殺そうと奴隷にしようと、少しも良心が咎めることはなかったのだ。」
 そして、スペインとポルトガルがあちこちで領土争いをするものですから、ローマ法王が条約を作りました。それは、東経45度を境に東はスペインの管轄、西はポルトガルの管轄と決めました。つまり白人は勝手に世界を自分のものにしようとしたのです。次にはオランダが出てきます。フランスも台頭してきます。最後にイギリスが産業革命を成功させて、その力で世界を制覇していきます。こうして「七つの海に日没することのない」と言われるほどのイギリス植民地帝国が築かれるのであります。

<続く>