茶花(saka)日記

2011年3月、脳腫瘍で旅立った夫とともに。
お茶と花に癒されて、日々の出来事を綴ります。

お墓参り

2011-09-20 21:04:15 | 日記
先週土曜日、夫の友人二人とお墓参りに行った。
告別式以来の再会。

同じ会社なので、夫とは40年来の友人だ。
私も新入社員の時から遊んでもらっていたので、
もう30年近いお付き合いになる。
バーベキュー、海、山、マラソン、飲み会etc。
時々私も混ぜてもらっていた。
たくさんの楽しい思い出。

闘病中もずっと応援してくれた。
手術後、少しずつ回復する夫を見て、
「あー、良かったー。この前よりもまた良くなってるよー」
と、来るたびに言ってくれた。
病名は知らせていたが、余命のことは言わなかった。
心苦しかったが、奇跡が起こることだってあるんだ!と自分に言い聞かせていた。

最後のお別れのとき、大好きだったビールを号泣しながら夫に飲ませてくれた。
「これからたくさん遊ぶつもりだったのになぁ・・・」
気落ちする姿を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
もっと私がしっかり健康管理をしてたら・・・と。

久々に会った二人は、相変わらずの感じ。
昔のように、飄々と、冗談を言いながらお参りをしてくれた。
私は二人に会ったら泣いてしまうかなと思っていたけれど、自然とずっと笑っていた。
あの頃のように・・・。

ご飯を食べて、駅で別れた。
向かいのホームでは二人が手を振っている。
私のうしろで夫が手を振っているような気がして、思わず振り返ってしまった。




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3 コメント

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お彼岸ですね (ごんまま)
2011-09-21 21:57:45
いいお友達がいてくださって良かったですね。

お彼岸ですね・・・
お墓参り・・・
田舎のよさで、お墓は我が家のすぐ横にあり、
雨さえ降らなければ毎日朝晩行っています。
私がお嫁に来たとき、山の上のほうにあったお墓を
祖母がなくなった後、夫が家の横に建て直してくれました。
山の上のままだったら、私は絶対に行けなかっただろうな・・・と
今更ながら夫に感謝しています・・


健康管理・・・
私も同じように思います。
癌はストレスで発症するとか・・
私が乳癌になった時も、ものすごいストレスの2年後くらいでした。
夫もあのときの会社でのストレスが原因だったのでは・・・
もっと早く気づいて、転職をすすめていたら・・・と・・・


でも、もう戻れないんですよね。




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担当医の言葉を信じる! (若草物語)
2011-09-22 00:54:47
主人が発症する前の私は、趣味(コーラス)に走り、「亭主元気で留守がいい」の旗印の元、主婦友とランチしたり遊びに行ったり、バーゲンのはしごをしたり・・・。申し訳ないけれど 主人の健康管理は 二の次でした。

だから 病名を告げられた時に 真っ先に聞きました。
「原因は 何ですか?!」
「たまたまです。たまたま運が悪かっただけです。奥さんが言う ストレスや暴飲暴食が原因では ありません。」

先生は 続けておっしゃいました。
「ご主人は おいくつかな・・・?56才・・・
残念ですが 還暦までは難しいでしょう」

悲しいけれど 先生の言葉どおりになってしまいました。
だからこそ 先生の言葉を信じます。
私達の主人達を奪った この憎き脳腫瘍の原因は ストレスでも 暴飲暴食でもないのだ!と・・・



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Unknown (茶花)
2011-09-22 18:33:10
ごんままさんへ
若草物語さんへ

昨日の台風、お二人は大丈夫だったでしょうか。
私は午前中に家に戻り無事でした。


夫達の病気の原因・・・
いったいなんだったのでしょう。
様々なことが、本当に運悪く重なってしまったのでしょうね。

うちの夫は6年近く単身赴任をしていて、
私は月に7日~10日ほど通い妻をしていました。
それも原因のひとつであったかもしれません。
私も若草物語さん同様、「亭主元気で・・・」
と思って、仕事をしたり、コンサートに行ったり、飲みに行ったり単身赴任中は独身のように楽しんでいました。

夫自身、健康にはいろいろ気をつけていたので、私も安心してしまっていたところがあります。

病気になったのは、帰ってきてからなので、私とずっと一緒にいるのがストレスだったのか???
なんて思ったりも(苦笑)。

でも、原因が解らなければ、治療法も予防法も進歩しないのですから・・・。
難しいことはわかりませんが、同じ病気の方たちの生活習慣などの統計も
必要なのではないかとも思うのですが。(あるのかもしれませんが)

今日、苦しんでいる当事者、家族の方がいて、
明日、告知される方もいらっしゃるという現実。
夫の症例が、少しでも役に立つことを願うしかありません。
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