『江島氏物語』 

歴史推理ブログ「筑後江島氏とその庶流」
    通史に無い歴史物語

Vol 66 特別編 九州・全国の『江嶋さん・江嶌さん』

2020年07月06日 | 江島氏


※九州地方の大雨被害は如何でしょうか。
被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。

■関連記事
Vol2 九州・全国の江島さん(改訂版)

■島、嶋、嶌

「江島氏」に関する一次史料、二次資料を多く見てきましたが、人名表記に関しては時代が古いほど「江嶋」が多く用いられています。「江嶌」に関してはごく少数ですが、同様に古い時代に使用されています。

「嶋」と「嶌」は正字の「島」の異体字であって、読みも意味も全く同じです。
同時代の記録を見ても書き手が違うと「江島」であったり、「江嶋」であったりと同一人物についても違う例も有ります。
つまり、書き手の判断による当て字で書かれる事が多く、文字の違いには左程拘っていなかったようです。

文化年間(1804-1818)生まれの私の高祖父は書家を志した事も有って、文字には拘りがあり、通常用いた「島」ではなく、「嶌」の字を好んで使用していたそうです。この字には当時でも歴史を感じさせる重みのようなものがあったのでしょう。明治になって戸籍制度が出来た時に、曾祖父が「江島」で届け出を行ったと伝え聞いております。


■宮崎・愛媛の江嶋さん

下記の「江嶋」の項で「宮崎県日南市飫肥が藩庁の飫肥藩士、愛宮崎県日南市飫肥が藩庁の飫肥(ふよ)藩士、愛媛県今治市通町が藩庁の今治藩士に江戸時代にあった」という記載がありますが、今治藩士とは家老の「江嶋為信」とその子孫を指しています。

為信は日向国の飫肥藩士の家に生まれ、その才能を見込まれて今治藩に仕官し、家老に出世しました。飫肥藩の江嶋家の苗字は筑後江島氏、豊前江島氏、肥後江島氏とはいずれも関係はありません。元は「海老原」姓で、江島姓は主君から賜った、海の風景にちなんだ苗字なのだそうです。
詳細は愛媛大学のHP
『江嶋家文書』http://www.lib.ehime-u.ac.jp/EJIMA/index.htmをご覧ください



■エジマ 【江嶋】の苗字の由来・語源・分布
 出典:日本姓氏語源辞典
https://name-power.net/

福岡県、長崎県、熊本県。江島の異形。
長崎県対馬市に安土桃山時代、熊本県熊本市中央区本丸が藩庁の熊本藩士、宮崎県日南市飫肥が藩庁の飫肥藩士、愛媛県今治市通町が藩庁の今治藩士に江戸時代にあった。

人口 約1,200人
順位 7,296 位
レベル 4

■全国 都道府県順位

1 福岡県(約200人)
2 熊本県(約150人)
3 長崎県(約140人)
4 神奈川県(約100人)
5 山口県(約90人)
6 大阪府(約70人)
7 大分県(約60人)
8 東京都(約50人)
9 佐賀県(約30人)
10 京都府(約30人)


■市区町村順位

1 福岡県 久留米市(約70人)
1 熊本県 熊本市(約70人)
3 長崎県 諫早市(約60人)
4 山口県 宇部市(約50人)
5 福岡県 うきは市(約40人)
5 長崎県 長崎市(約40人)
7 熊本県 八代市(約30人)
7 神奈川県 相模原市(約30人)
9 大分県 大分市(約30人)
10 長崎県 大村市(約20人)

■小地域順位

1 福岡県 うきは市 高見(約30人)
1 福岡県 久留米市 田川(約30人)
1 山口県 宇部市 亀浦(約30人)
4 熊本県 八代市 植柳上町(約10人)
4 長崎県 諫早市 栄田町(約10人)
4 熊本県 熊本市 画図町所島(約10人)
4 三重県 志摩市 安乗(約10人)
8 福岡県 うきは市 福永(約10人)
8 大分県 大分市 下戸次尾津留(約10人)
8 長崎県 諫早市 小川町(約10人)


■顕著に見られる市区町村

熊本県 球磨郡相良村 , 福岡県 うきは市 , 北海道 空知郡上富良野町


――――――――――――――――――――――――――――――――――

■エジマ 【江嶌】 の苗字の由来・語源・分布  
出典:日本姓氏語源辞典

長崎県。江島の異形。
福岡県柳川市本城町が藩庁の柳河藩士に江戸時代にあった。

人口 約60人
順位 41,097 位
レベル 3


■全国 都道府県順位

1 長崎県(約30人)
2 福岡県(ごく少数)
2 神奈川県(ごく少数)
2 東京都(ごく少数)
2 愛知県(ごく少数)
2 岐阜県(ごく少数)
2 千葉県(ごく少数)
2 三重県(ごく少数)


■市区町村順位

1 長崎県 南島原市(約10人)
2 長崎県 長崎市(約10人)
3 福岡県 福岡市中央区(ごく少数)
3 三重県 志摩市(ごく少数)
3 神奈川県 横浜市神奈川区(ごく少数)
3 岐阜県 恵那市(ごく少数)
3 東京都 大田区(ごく少数)
3 愛知県 名古屋市港区(ごく少数)
3 千葉県 船橋市(ごく少数)
3 長崎県 佐世保市(ごく少数)


■データは下記の方法で調査したものです。

●2002年の電子電話帳にもとづく推定人口から七つに分類。2002年としたのは1993年は登録数が多いのに対して抜けている地域や誤字が多いことによる。

●レベル1は9人以下、レベル2は10人から49人、レベル3は50人から499人、レベル4は500人から1,999人、レベル5は2,000人から19,999人、レベル6は20,000人から199,999人、レベル7は200,000人以上。1から3がレア、4が普通、5から7がポピュラー。


Copyright (C) 2020 ejima-yakata All Rights Reserved

最新の画像もっと見る

コメントを投稿