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[テオブロミン]食生活について語ろう

2023年02月14日 | 美容ダイエット

・テオブロミンTheobromine ておぶろみん
  主にカカオ豆に1~2%含まれているポリフェノール成分として知られています。ココア1.7%、チョコレートに0.2~1%程度です。チャノキ、ガラナの実に微量にコーラナッツ0.1%他にもマテ茶、コーヒーノキ、ナッツ類などにも含みます。チョコレート以外にも茶などのほかの食品中にも存在しています。 
名前の由来は、ギリシア語で神の(theo)と食べ物(broma)という意味を持つカカオの学名Theobromaに由来のようです。
1878年にカカオの種子より初めて分離とのことでキサンチンの誘導体の1つであり、同じくキサンチン誘導体としては他にカフェインやテオフィリンなどがあります。ドイツの化学者ヘルマン・エミール・フィッシャーHermann Emil Fischer( 1852年 – 1919年)によってキサンチンからの人工的な合成法を確立しています。
テオブロミンは、げっ歯類(ネズミ・リス・ヤマアラシなど)では吸収、排泄が緩やかで生殖毒性があるといわれています。 興奮、発汗、及び、呼吸や心拍数の増加等の有害な影響を示ようです。
テオブロミンの致死量は100〜200mg/kg(5g~10g/50㎏)と幅広く、急性毒性 経口ラットLD50値: 950 mg/kg bw(body weight) 、20mg/kgで症状が出始めると言われています。 テオブロミンの量はそのチョコレートに含まれるカカオの含有量なのですが カカオの割合が多いほど、テオブロミンの量も多く含むことになります。 
白色粉末のアルカロイド、キサンチン誘導体でメチル化(分子の性質を変えることができる)により植物に存在する窒素を含んでいる塩基性物質で難溶性、苦味があります。水、アルコールに難溶、アルカリ性、酸性溶液に溶ける。ヒトにおいては、カフェインがヒトの肝臓の酵素によって代謝されると、その10%がテオブロミン、4%がテオフィリン、80%がパラキサンチンにとなるとしています。
テオブロミンは、肝臓でメチルキサンチンに分解、その後にメチル尿酸になり排泄しています。
利尿、興奮剤として少量で血管を広げ、高血圧、強心剤として用いていましたが過剰に取るとのぼせ、鼻血などの症状を起こすことがあります。中枢興奮作用がカフェイン>テオフィリン>テオブロミン、利尿作用がテオフィリン>テオブロミン>カフェインの順といわれます。薬剤としてのテオブロミンの使用は現在の治療では行われていないようです。
テオブロミン自体は、既存添加物(平成 29 年 11 月 30 日改正版、登録品目数:365 品目)としての指定です。
テオオブロミンの苦味成分は、血管を拡張させて血流をよくして、基礎代謝がよくなり体温を上昇させる働きがあり、 また、脳内物質のセロトニンに働きかけて、食欲を抑制してリラックス効果をもたらす作用もあります。

2月14日はチョコレート(主原料カカオマス[カカオニブ・カカオ豆の胚乳部]・ココアバター・砂糖)の日です。
カカオ豆の胚乳部は、ココアバターが約50~57%で多く含み、擦りつぶすとココアバターがにじみ出てドロドロのペースト状です。冷却すると固まりをカカオマスとしています。
従来から販売されているミルクチョコレートに含むカカオマスの割合は、30~40%、カカオポリフェノールを注目するようになってからは、カカオが60%以上含む様々なチョコレートの市販が見られています。原材料はJAS法により重量の多いものから記載ですので、カカオ 60%以上の銘柄はカカオマス、50%未満の銘柄は砂糖が主原料となります。カカオ含有率が高くなるほど脂質も多い傾向にありますのでカカオ 60%以上のものは、カカオ 50%未満のものよりも 多く含みカカオ60%を超えるチョコレ ートは、カカオ50%未満のものよりも 1.8~3.8倍多く含んでいます。
厚生労働省では一般的に、1日に200kcal程度の間食が適量と言いいます。おいしく健康に食べたい目安は1日約30g/日程度がよいでしょう。

 

 

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