・沢庵Yellow pickled radish(daikon) たくわん
江戸時代初期の品川東海寺の和尚沢庵の所へ将軍家光が訪れこのときに大根の漬物が差し出され、お気に召されたのが今後これを沢庵と名づけるようにといわれたという。このことから沢庵和尚の墓石は、重石の形をしている。
平安初期10世紀初めに宮中のことなどが記されている延喜式(えんぎしき)に漬物で塩、醤(ひしお)、糟(かす)、楡木(にれぎ)、須々保利、搗(つく:練ったようなもの)、荏裹(えつづみ:葉で包み漬ける)などの種類が記載がみられる。沢庵漬けの元となる記載に、にれぎの木の皮を粉に、須々保利(すずほり)は、穀類、粟、大豆を粉にし塩と混ぜ主に野菜で、他に魚等を漬けこむこともあったといわれる。
これらのことから改良が進み米ぬかは、江戸時代に入ってコメを精米するようになり利用するようになったのではないかという。並塩を使うことによりにがりにより歯切れがよくなり食欲増進させ、米糠からのビタミンB群の吸収が期待できる。 近年では、着色に、ウコン、クチナシを使うことがある。
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