新しい時間(とき)を刻むために…

つくばエクスプレス沿線の茨城から 憧れの東京と郷土の茨城を満喫する生活を目指します

舞台 『髑髏城の七人 Season月』

2018年02月06日 | 舞台観賞

久しぶりに舞台を鑑賞しました。

演目は劇団☆新感線の『髑髏城(どくろじょう)の七人』で1990年から7年おきに再演を繰り返してきた人気シリーズである。

2117年3月から始まった今回は<花・鳥・風・月>と4シーズンにキャストを分けてのロングラン公演で、さらにシーズンラストとなる<月>ではダブルチーム制で同じ役を異なる2つのキャスト陣が交互に演じていくという異色のものでした。

主演を「上弦の月」の福士蒼汰と「下弦の月」の宮野真守のどちらを観るか、ひじょうに悩ましかったのですが、以前からウルトラマンゼロの声で興味を持っていた宮野真守率いるチームを選びました。

ウルトラマンゼロの声以外の活躍は存じてなかったので、役者としての彼を知るいいチャンスとなりました。

物語のあらすじは豊臣秀吉がもうすぐ天下統一を果たそうかとする戦国時代の中で、関東地方に突如現れた髑髏党とそれに対峙する捨ノ介たちのたたかいを描いたもの。

客席が近かったせいか、ひとりひとりの熱演が直に伝わってきて、ラストはかなり胸をうつものがありました。

そして特筆すべきはこの劇場であるIHIアラウンド東京の舞台装置。

なんと客席は円形になっていて、ステージのまわりを360度回転する画期的な仕組みになっている。

およそ6つのステージが場面展開に応じて移動していくのですが、最大の効果はセットの完成度の高さと圧倒的な臨場感でした。

奥行きのあるセットは隅々までリアルに再現されていて、自分自身も演者といっしょにその場面の中にいるかのような錯覚さえも感じました。

これは映画のスクリーンでは決して味わうことのできない表現力だといっていいでしょう。

 


舞台 『ポリフォニック』

2017年05月04日 | 舞台観賞

新宿の紀伊国屋ホールにて、お芝居を観賞してきました。

小劇場でしかもミュージカル以外の舞台を観たのは久しぶりのことかもしれない。

さて、この「ポリフォニック」というタイトル。

音楽用語らしいのですが、意味を調べてみると複数の独立した声部(パート)からなる音楽のこと。ただ一つの声部(パート)しかないモノフォニーの対義語として、多声音楽を意味する。とある。

対義語のモノフォニーが1つの主旋律と和音伴奏に分かれる形態に対して、ポリフォニーは主旋律と伴奏の区分がなく、どのパートもほぼ同等の比重で絡み合う音楽ということなのだが。

このお芝居に当てはめてみると、主役がいない、出演者全員(30人くらい)が脇役という位置づけ。

舞台は団地にある公園で、軽妙に繰り広げられていく会話劇という感じだったんだけど、確かに興味深い展開でした。

配役は子どもや高校生、サラリーマンや主婦まで幅広い。

主役がいないといえばいないし、見方を変えれば全員が主役とも言える。

あえて主役を挙げるとすれば、観ている人それぞれが感情移入しやすい人物が主役と捉えることもできそう。

2時間以上の上映でしたが、お笑いを上手く織り交ぜていたので飽きることはありませんでした。

お笑いのネタも万人受けするものから、マニアックなものまで絶妙に仕込まれてたと思います。

やっぱりツチノコとかUFOなんていうものは舞台ならではのシチューエーション。

脚本による力が大きかったと思いますが、役者さんそれぞれのもつ個性と表現力がすばらしかったと思います。

劇中に流れる音楽もステキでした。

小劇団ならではですけど、観終わってみると、こうゆうお芝居もあるのだなぁと衝撃はけっこう大きかったです。


ミュージカル『リトル・マーメイド』

2016年03月01日 | 舞台観賞

冬休みの休暇を利用して久しぶりに観劇しました。

ずっと観たいと思い続けていた劇団四季のミュージカル『リトル・メーメイド』。

休日やチケットの手配などのタイミングが整ってやっと実現しました。

いやぁ~素晴らしかったです。

詳しい感想は割愛しますが、とにかく感動の一言。

ほんとうに観に行けてよかった!

 

 


舞台 『真田十勇士』

2015年02月03日 | 舞台観賞

ここ数年の間でテレビ各局がこぞって戦国時代の武将・真田幸村を取り上げている。

2013年夏にTBSを皮切りに、2014年冬に日本テレビが開局60周年記念として、それぞれ舞台化した。

そして、来年の大河ドラマの主人公も真田幸村だから、その頃には間違いなく幸村ブームが訪れてるだろう。

真田十勇士とは戦国時代の武将・真田幸村に仕えた十人の家来のことを指すが、これは江戸時代に作られた小説が元になっているから正確には実在の人物ではない者もいる。

しかし、豊臣方の武将で大阪冬・夏の陣において、徳川家康をあと一歩まで追い込んだとしてその武勇伝は広く庶民の間で人気を博して、それが現在も冒険活劇として語り継がれるようになったらしい。

今回、2013年夏のTBSにて上川隆也主演の舞台の2度目となる再演を観賞してきた。

自分は徳川家康が好きなので、必ず誰が演じるのか気になってしまうのだが、この舞台では里見浩太朗でした。

大阪の陣を前に、徳川家康VS十勇士を率いる真田幸村という構図で物語は展開していくのだが、天下取りに大きく立ちはだかる里見演じる家康に義を貫いて敢然と立ち向かう上川演じる幸村のカッコよさがすごく見ごたえがありました。

十勇士も女性フアンが喜びそうな個性あふれる役者さんが顔をそろえていたので、そんな男同士のやりとりもよかった。

あまり予備知識がなかったので、十勇士って忍者だってことを初めて知った。

殺陣のアクションシーンも、独特な舞台装置が映えたこともあって、見ごたえのあるものになっていたのが印象に残りました。

 


ミュージカル『ミス・サイゴン』

2014年08月10日 | 舞台観賞

今年は『レ・ミゼラブル』の上演が無いので帝劇に足を運ぶことはないかなぁと思っていたんだけど、実際は『レディ・ベス』に続いて2回目となりました。

この『ミス・サイゴン』という作品はもう20年余りも観続けてるし、『レ・ミゼラブル』よりも先に観たこともあって、とくに深い思い入れがあります。

観劇をとても楽しみにしていたわけですが、今回出演者の一人、市村正親氏が直前で降板というアクシデントがあってものすごい不安にかられました。

長い歴史のある作品ゆえに、役者さんの中でもすでに亡くなられてる方もいらっしゃるですよね。

自分にとっては92’年の初演が今でも瞼の奥に深く焼き付いているので、今でもキム役を見てると当時演じていた本田美奈子.の姿がダブります。

エンジニア役は筧利夫氏が代役として演じていましたが、やはり市村氏の姿とダブってしまい、目頭が熱くなる始末。

幸い早期のがん発見ということなので、完全の克服のうえでの復帰を持ち望んでいます。

もちろん、今回の舞台もすばらしかった。

全体的に装置がコンパクトになった印象を持ちましたが、実物大のヘリコプターなどは健在だし、多くの見せ場も増えて見ごたえのある内容になっていたと思います。