新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

空から恐怖の大王(?)が.....

2005年06月04日 | 野球
15時から上井草でゲーム。
グランドに到着したときには、国体予選の東京都予選の真っ最中。
東京都予選には8年前に出たことがある。甲子園経験者、大学野球経験者などをそろえた企業チームがけっこう多いハイレベルな大会だ。
軟式野球だからと言って、トンネル、バンザイ当たり前、おっさん投手が顔を真っ赤にして“チェンジアップ”を投げてくる草野球をイメ-ジするのは大間違い。これはレジャーではなく競技スポーツだ。友好ムードなんてあるはずもなく。ヤジも“本格派”。ケンカだもなんな。
今のチームで、この舞台に立つチャンスを3年前にあと一歩のところで逃した(区大会の決勝1-2)。
現在、いろいろ苦しいチーム事情ではあるがもう一度この舞台に立ちたい。自分がこの舞台で恥ずかしくないパフォーマンスが出来るうちに。ここは今の僕にとっては“甲子園”。

プレイボール。空が少し暗いのが気になる。予報では雨は夜半過ぎなのだが。
(第1打席)
サードの緩慢な動きが気になる。
「サード前にバントでも決めてやるか」
と迷いながら0-2。次の球は外のシュート(左投手)。サードへのバントは難しい。一瞬ヒッティングにきりかえる。
ファーストファウルフライ。
頭の中で整理が出来てなかった。

空は黒い雲で覆われてくる。ボールも少し見にくい。
両軍投手の好投でテンポのいいゲームもまだ4回。
(第2打席)
0-1。次のボールは真ん中低めのカーブ。ハッシと捕えた打球が三塁線を抜けていく。
ツーベースコースと思ったが、三塁コーチャーはGO!
レフトがボールに追いついてない。三塁も回ってホ-ムイン。
守備のミスはなかったので記録はラッキーなランニングホームラン。
1-0、均衡を破る。

5回表、空は真っ暗。「恐怖の大王」でも降りて来そうだ。
先頭バッタ-は三振。しかし、キャッチャーが捕球出来ず振り逃げ。ボールが見えていない。
こういう状況ではランナーは走り放題。スチールで三塁まで進まれる。ボールが見えない。軟球とは言え、危ない。
サードゴロ。飛び出した三塁ランナーを三塁手はあえて送球せず自ら追ってタッチアウト。
送球が見えないリスクを考えた頭脳プレーだね。
この回の初めからポツポツ降り出した雨が雷の音とともにシャワーのようにふりそそぐ。
とどろく雷鳴、当たると痛いくらいの雨。「恐怖の大王」の怒りはおさまりそうもない。
審判が中断を宣告。この状況ではゲーム続行は不可能だ。
台風のような風、雨。グランドは見る見るうちに沼地と化す。
あがるどころかますます勢いを増す雨。
ベンチで審判の方と立ち話。
明治神宮外苑から派遣してもらう審判の方とは10年以上のつきあいだ。
「おたくとは本当に長いつきあいをさせてもらって」
「こちらこそありがとうございます」
雨やどりしながらしばしお話し。
神宮外苑審判協会の一番のひいき客は漫画家の水島新司さん率いるボッツだとか。
僕も水島さんのように熱く長く野球を続けたいなあ。
早慶戦に向かう道すがらプレーする水島先生を見かけたが、よく声も出てはつらつとしてたもんなあ。

「中止にしましょうね」
勝っているこちらに異論はない。
相手チームもさすがに再開しようと言わずそのままゲームセット。
僕の一打が決勝点となり1-0で勝利。
チームメイトに外人選手ばりの雨のヘッドスライディングのパフォーマンスをリクエストされるも断固拒否。
いくら何でもそれだけは出来ないって(苦笑)。