笑っておっぱいを取り戻す!

乳がん発覚から乳房再建までの奮闘記

後ろ向きには再建を諦めない

2020-08-17 12:55:00 | 乳房再建
2019年7月乳がんが発覚し、その直後、この先生に任せれば間違いない!という自家組織再建の第一人者に紹介していただけるとの話を頂いた。まだがんの切除手術を受ける乳腺科も決まらないとき。

ちょうど、再建用シリコン部材の世界的なリコールがあり、シリコンを使った同時再建はできなくなっていた。このときまだ、自家組織再建を乳腺摘出と同時にできることは知らなかった。再建のことは乳腺の手術後に考えることにして、9月手術を受けた。

退院のわずか3日後、兄に連れられ、自家組織再建の先生を紹介してくださるという、兄の友人の矯正歯科医に挨拶がてら話を聞きに行った。

片胸を失ったことに対して、すごく同情してくださった。この先生なら本物のように再建してくれること、シリコンより、脂肪注入より、自家組織再建の方が自然にキレイに仕上がることを力説されていた。矯正歯科だから、医学的知識に基づいたご意見。

私が「子育てしなければ、乳房は(生命維持に)不要な組織だから、再建するかも迷う」と言うと、目を丸くして「俺らがそんなこと(不要な組織なんてこと)言ったら袋叩きに合うよなぁ、〇〇」と兄に相槌を求め、再建は必須と熱弁された。

そもそも、兄もそう思っているからこそ、退院直後に私を連れてきたのだった。男二人にとって、女性が乳房を失うのは、大問題に映るらしい。熱く語られると、そんな気がしてきた。私だって、ないよりあった方がいいと思ってたし。ただ、乳輪乳頭は残っていて、このときはまだ乳腺のあった部分に大量の水が溜まって膨らんでいたので、喪失感は感じてなかった。

その場で、形成の先生に電話していただき、すぐに診ていただけることになった。通常でも半年以上待つのが当たり前の大人気の先生。おまけに転勤前だから、本来新患はとれない時期だった。

10月から形成外科に通院し、3月にエキスパンダーを入れる手術を受けることになった。ところが、術前検査までやってから、中止になった。この辺の経緯を知りたい方は過去のブログを見てください。

再建が中止になったとき、次から次へと起こる理不尽なことに疲れてしまって、こんなことならもう再建はしなくてもいいや。と、後ろ向きな気持ちで再建を諦めそうになった。でも、それはよくないと思い、自分を奮い立たせるために、このブログを立ち上げた。おっぱいを取り戻す!と世間に宣言して後に引けないようにした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿