生命（いのち）の授業・・・松山市立旭中学校

どうしても話したかった、美香の母校で。
新しい写真も加えてパワーポイントを作成するために
泣きながら写真を選んだ。
作ったはいいがはたして体育館で感極まらないだろうか
不安が募る。

早目に到着してあたりをうろうろしてみた。



懐かしい運動場。
体育大会の時には親子で燃えたな～。
スポーツ大好きだったので体育大会の時には笑顔がいっぱいだったね。
でも地域の役員をした時、地域の運動会でこの運動場に来た時
思いだしてつらかった。
それ以後足を運ぶことはなかった。



懐かしい体育館入り口。
ここでは下の柔剣道場でバザーをしたよね。
家庭科室でピザを焼いて焼きたてを売ったよね。
美香の友だちが大喜びしてくれた。



いつもと同じ内容だけど、旭中学バージョンに模様替えして話した。
美香の片思いの人の話をカットして、美香の中学時代の話を加えた。
そして保護者参観型だったので、保護者に向けても話した。
途中で涙が出そうになった。
美香は放課後、この体育館で毎日バレーボール部で汗を流していた。
美香が事故に遭った当時、美香の弟は現役旭中3年生だった。
お葬式にも弟のクラスの代表が参列してくださった。
そして美香の2年生の時の担任が弟のクラスの担任になったりと・・・
いろんな思いが一瞬に頭の中を駆け巡り、声が震えるのが自分でもわかった。
でも泣いては何も伝わらないので頑張って話したけど中学生の皆さんに
ちゃんと伝えることはできたかどうか不安。



最後に生徒会長からの言葉。
ちゃんと話を聞いて自分の言葉で言葉を述べてくれたのがうれしかった。
こちらこそありがとうの気持ちでいっぱいだから。

私の目標としていた生命（いのち）の授業はすべて終わった。
また一歩前に向いて進めたんだろうか
終わりのない前進のような気がしないでもないけど。

この後、保護者との懇談会が会議室であるはずだったんだけど無くなった。
保護者がきっと何を言っていいかわからなかったんだろうね
私はもう12年も経過してるから何を聞かれても平気だけど、
保護者の方が気を使ったんだろうね。

「家に帰って家族で話をします。」

ということでした。

旭中学の校長先生、こういう場を設けていただきありがとうございました。
私は同じ地域に住む子どもたちが、家族が哀しい思いを二度としてほしくなかったので
話させていただきました。
頭の中ではすべて理解できていることでも改めて事故被害者の言葉として
聞くとまた違ったのではないでしょうか
私は話すプロではないからこその思いが伝わったと思いたいです。
感謝の気持ちでいっぱいです。

今日も一日ありがとう～


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