満足した夏

今年の夏はおわった。
満足している。

２日前までは満足していなかった。
理由は「海にいってないから」
川遊びはした。ザリガニつりもした。日にも焼けた。けっこう休んだ。クラスも受けた。
しかし今年も海にいってないし！！！

でも今は満足している。
理由は海に行ったから、では、ない。
プールにいったのだ。
辻堂海浜公園のジャンボプール。
午前中ちょっと寒かったけど、泳いだ。
流れるプールで子（上）と潜ったり、水中をぐるぐる旋回したり。
波の出るプールでざぶんざぶんと波をかぶったり。
午前から夕方まで水とたわむれた。
そしたら、かなり満足した。

つまり私の満足ポイントは「海」ではなく「水とたわむれる」だったことがわかった。

私は真夏の太陽照りつける海日和など１年に３日しかない北海道で、夏には３回も４回も海にいく家庭に育った。海は寒く冷たく、唇は紫になり、しかし午前から午後の最後の電車（４時くらいに最後の電車が来るという辺鄙な場所で）ぎりぎりまで潜った。潜って何をするかと言えばあまり褒められたことをしてないのだけれど、まあそれはともかくひたすら潜っていた。フィンとマスクとシュノーケルつけて。

だから「海」がポイントだと思い込んでいたのだけど、どうも違ったようだ。
そういえば海に行っても不満な年も近年続いているのだ。関東、または内地（北海道弁で本州のこと）の海をあまり知らないので、いいところに出会ったことがない。遠浅だったり、ゴミがはげしく浮いてたり、人がめちゃくちゃいたり。

そしてプールはプールでも市民プールなどはこれまたいけないのだ。市民プールは泳ぐところ。25メートルでも50メートルでも完泳しなきゃいけないレーンか、またはごちゃごちゃと子どもがいるレーンしかない。そして極めつけは、潜るのは禁止なのだ。ウワサは聞いてたけどしらんぷりして子どもプールで沈んでいたら注意された。
だから私は市民プールではおとなしく平泳ぎなどしている。

ああ、しかし、辻堂海浜公園！！
人はそれなりにいるけれど芋洗い状態ではなく、潜ったり沈んだりイルカごっこしたり人魚ごっこしたりペンギンごっこしたりするに最適な素敵な場所！もうちょっとプールに深さがあったらもっと楽しいけどそんな贅沢は言わない。潜ったり人魚になったり出来る場所があれば満足！

そして日焼けもした。背中がぴりぴり痛いのは、楽しい夏のしるし。
あーすごい満足だ！
だからもう天気が秋みたいでもいい。

しかし、大満足でゴーグルまでつけて潜ってたけど、ふと見ると一定年齢以上の女性は髪の毛を濡らしていないことを発見してびっくりした。たまにざぶざぶしてる女性がいて注目すると実は中学生くらいの子どもだったりとか。
世の中の女性というものはそういうものなのか。。
ペンギンごっこ、楽しいのになあ。