エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

オバマ氏勝利による環境対策と今後の日米関係

2008年11月06日 11時51分31秒 | ニュース拾読み
アメリカ合衆国大統領選挙もchange」をスローガンに、オバマ候補が
予想以上の大差を持ってマケイン候補を下し、黒人初の大統領と
なることが。決定した。

この得票差は不況への不安感が強力な追い風になったようだ。
この不況を改善するためにオバマ氏が掲げる政策は、雇用を増やすため
主要道路や橋、港湾、空港などの社会投資を増やしインフラ整備の公共事業を
積極化すると言うもので、オバマ氏によれば、この政策をとることにより
最大200万人の新規雇用を実現する事が可能だという。

又、加えて、エネルギー対策を充実し、インフラ整備とともに
企業の競争力強化も狙う。

代替エネルギーの技術開発など、環境対策を兼ねた「グリーン雇用」で
500万人の雇用をつくるため、今後10年間で1,500億ドル(約15兆円)を投資する。

このことは雇用問題と同時に立ち後れていたアメリカの環境対策にも
大きな進展が期待される。

しかし、日本にとっては喜ばしい事だけではない。政府が自動車業界に対して
保証する250億ドルの低利融資額を2倍に増やし、早急に実施させる
自動車業界救済計画もその一つだ。

オバマ氏は、エネルギー効率の優れた車を日本や韓国ではなく、
米国で開発して作ることが極めて重要と主張しており、
実際輸入エコカーを買うのではなくアメリカ国内メーカーのエコカーを
買おうと呼びかけている。

その為、国内自動車大手各社の首脳や組合幹部と会談し、競争力アップの
対策づくりに着手する考えを明らかにしている。

近年民主党は、共和党に比べて日本より中国寄りの政策を打ち出しており、
このことは、日米関係にも大きな影響がでる可能性が高い。

自動車に限らず日本からの輸入品に対して関税が引き上げられる可能性も
大いに考えられる。輸出関連企業にとっては大きな痛手となる。

支離滅裂なブッシュにも困ったものだったが、オバマ氏の
今後発表されるであろう対日政策によっては、日本政府もアメリカの
腰巾着政策からの脱却を目指す必要に迫られるのではないだろうか?

同じ読み方で盛り上がっている小浜市の皆さんには申し訳ないが、
諸手をあげて、はしゃいでフラダンスなど踊っている場合ではないと思う。



まあ、小浜市の熱い盛り上がりと「オバマ愛」がオバマ氏に伝われば、
氏の親日度が上がり、案外日米関係も良好を保てるのではないかな。
などという甘い考えは外交レベルには通用しないだろうな。

いずれにせよ今後の日米関係に注目せざるを得ない。


「環境」人気ブログランキングはコチラ

banner_02[1].gif


にほんブログ村 環境ブログへ

にほんブログ村 環境ブログへ

by エ・ビ・ス


最新の画像もっと見る