エタノール燃料は重点施策 環境省重点施策（２）

地球温暖化はやっぱり大変な問題です。
京都議定書の第一約束期間が来年から始まる以上、
国としても本気でやらなければならないようです。
にもかかわらず、二酸化炭素の排出量は増えていることは、
エ・ビ・スの中でも再三指摘してきました。

じゃあ、誰がそんなに二酸化炭素を出しているのか？
工場とかトラックが圧倒的に多いと思っていました。
確かに工場からは年間４８０万トンの二酸化炭素が排出されます。
自動車からは２５０万トン。
工場は自動車の倍の量を排出しているけど、年々減ってきてます。
それに比べて自動車は１８％増加している。
これは問題です。

そこで重点施策に入っているのは、
バイオエタノールの始めとするバイオマスエネルギー。
このエタノールを導入加速化するために１００億円の予算が計上されています。
バイオマスエネルギー導入加速化戦略。

去年南米でエタノール車が増えたことはニュースになっていましたが、
急に大量のエタノールを作るのは大変だ。
そこで、たまたま１月１８日からエタノール製造設備大阪プラントが開業しました。
この工場では、エタノールを製造した上で、
ガソリンに３％のエタノールを混ぜたＥ３という燃料を作ります。
このＥ３だと、今走っているガソリン車のまま、使用できるのです。

【疑問１】
その程度で二酸化炭素排出量を減らせるのか？

もともとエタノールは植物由来のもので、
二酸化炭素を吸収したものから二酸化炭素を出すので、
二酸化炭素の絶対量が増えない。
石油の消費量を３％でも減らせればスピーディに対応できる。
エタノール１０％混合のＥ１０は、
今のガソリン車全部に対応できるか早急に実験検証していく。

【疑問２】
植物からエタノールを抽出すると、食糧問題とバッティングしないか？
ニュースでも穀物の高騰が懸念されていたが・・・

大阪プラントは、建築廃材などの産業廃棄物を使っているので、
食糧問題とはバッティングしない。
同じように宮古島でおこなっている「バイオエタノール・アイランド」使用済みのさとうきびを使っているので、
むしろゴミ問題の解決にもなる。

【疑問３】
ハイブリットカーを買っちゃったのに・・・
電気じゃなくてバイオなの？

ハイブリッドカーにもＥ３を入れれば、もっと省エネ。
世界に冠たる日本の自動車産業のことですから、
もっと高性能なエコカーが出てくることでしょう。

【疑問４】
エタノール燃料はどこで入れるの？

Ｅ３対応のガソリンスタンドは、まだ全然少ない。
これが今後の大きな課題でしょう。
石油高騰で大変なガソリン業界も必死に対応してくるのでは？

まだまだ、疑問はつきませんが、
一般車よりトラックなどの業務用車両の方が気になるところ。
バイオディーゼル（ＢＤＦ）は早く実現して欲しい。
自家用車は乗るのを控えることもできるけど、
トラックは毎日仕事で走っているからね。


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by　エ・ビ・ス