エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

同じエリアで水クサイ!大阪市と大阪府の水道局

2008年02月23日 10時35分05秒 | エ・ビ・スの大阪
大阪市水道局大阪府営水道
すんごく仲が悪かったんですね。
全然知りませんでした。
市と府が仲が悪いというのは知っていましたが、
具体的にどんなふうかは、伝わってませんでしたから。

知事と市長が変わって、
いろいろウミが出て来ています。
裏金とかカラ残業なんかは犯罪に近いですが、
ウミといえば、ウミへ流れる水もエライことです(ちょっと苦しい・・・)

大正3年に完成した大阪市の旧第1配水ポンプ場。
今は水道記念館になっていますが、
100年間、大阪の水質浄化の最先端は、大阪市水道局が担ってきました。
一方、大阪府下へ水を卸している大阪府営水道。
昭和26年から給水を開始。
こちらは50年の歴史。
「大阪の水は不味い!」
という不評を改善するために、高度浄水施設に整備しなおしています。

さて、一歩先んじた大阪市では、
現在、水余り状態。
ピーク時の6割ぐらいしか水が売れない。
水道局も水の使用量が増えないとやっていけない。
そこで近隣の他市への販売を考えた。
「大阪府営水道より安く売りまっせ」
いわれて怒る大阪府。
ケンカの発端はそんなところのようです。

平成10年に完成を予定している堺のシャープの液晶工場。
ここでは、液晶パネルなどの生産をするために、大量の水を使用します。
さて、どちらの水道局が水を売るか?
シャープだって安い水を使いたいはず。
しかし、場所が堺市。
大阪市の安い水を使うために、専用パイプを作らなければならない・・・

そんな現状を踏まえて、
橋下知事と平松市長が手を結ぶ動きを始めました。
市と府の水道行政が統合されると、絶対イイに決まってます。
大阪市は水余りで困ることがなくなるし、
大阪府は老朽化した浄化設備を新設しなくてもいいし、
一括管理なら職員が減らせる。

なんでいままで別々だったかのほうが不思議です。
これも二人に変わったから、解決しようと動き出したこと。
この調子で、ガンガン改革していってほしいものです。


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by エ・ビ・ス


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