エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

本気で雪山、チセヌプリ(1134m)

2023年04月14日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
本気で雪山、チセヌプリ(1134m)
■ 山 行 日     2023年4月13日(木)  日帰り
■ ル ー ト     旧スキー場ルート
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №11
■ 登 山 形 態      山スキー&アイゼン
■ 地 形 図     1/25000地形図  「ニセコアンヌプリ」
■ 三角点・点名    二等三角点  点名「袴腰 ハカマゴシ」
■ コースタイム    登り 2時間30分   下り 50分
<登り>
08:50       登山口(P) 出発
10:10~30    C950付近 スキーデポ アイゼン装着
11:15       チセヌプリ頂上

<下り>
11:30       下山開始
11:40~50    スキーデポ地点
12:20       登山口P帯


★ もう一度雪山へ・・・
先日10日に引き続き、今日もニセコチセヌプリへ。
前回より1時間早い朝6:15に家を出る。途中黄砂を含む雨に当たりフロントガラスを汚すが、
支笏湖付近で上がり青空が顔を出し始めた。ほぼ夏道状態で車は渋滞も無く順調に走る。

今回の休みも一日限り、日帰りの山行は「もう一度雪山へ」と言うチーヤンの希望を酌んで再びチ
セヌプリと決める。天候は快晴も、登山口から強風を感じる速い流れの雲を見つめる。気温は4度
と厳しいが行くしか無いと即準備を始めた。



前回と同じ駐車場出発場面から始まる・・・


正面にチセヌプリが見え始めるC800付近の元ゲレンデコースを登る


C800前後が私たちのビューポイントなのかと思うほど、毎回この辺で一枚


800付近から望む「シャクナゲ岳」(左)と「白樺山」そして「目国内岳」

★ ピーク狙いの本気モード・・・
前回はスキーアイゼンもクランポンも装備していなかったため急斜面をスキーだけで登るのは怖く
て、途中の1070付近で登行を中止した。もちろん最初からピークは目的では無く体力の確認や
らスキーの感触を知るための試し登行でもあったが、思えばチセヌプリには暫くピークを踏んでい
ない事も気になってしまった。ならば今回はピークハントを目標に本気モードで登ろうとクランポ
ンも用意して、早い段階からスキーをデポする事にしていた。



この下でスキーをデポし、アイゼンを装着 1000m付近の急斜面にて


ついに登頂。新しい標識と右奥に望むアンヌプリその奥には羊蹄山も・・・

★ 自信に繋がる大きな登頂・・・
いつも健康体であれば感じることが無かった喪失感。
突然の腰痛は、全てを失いそうな失望感と喪失感にむしばまれ兼ねないものだった。
痛い、動けない、持てないの三重苦みたいなもので、もう山には登れないかも・・という心境にも
なった。

藁をも掴む思いで、高額の整体院へ通ったのも早くどこかで光を見たい一心だけで、痛みからの解
放を願う何物でもなかったのである。

ようやく、ようやくである。光が見え始め腰の痛みが無くなると、急に歩きたくもなるし、出来な
かった事を試したくなるものなのだと思った。だから、今回の登頂はこれからの夫婦登山を含む山
に対する自信に繋がる大きな一歩だったと思っている。



チセヌプリ (1134m)  実に15年振り6回目の登頂だった。チーヤンも同年振り4回目。

★ 貸切、チセヌプリで吹っ切れた・・・
約2時間半の登行も登り切った満足感は久しぶりで、モヤモヤしていた気持ちが吹っ切れた思いで
スッキリした。風は強いが体感としては10m/s も無いと思う。黄砂の影響が展望は良いのに少し
霞んでいたが、気持ちだけは快晴である。

いつものように短い滞在で写真を撮ったら下山とする事に。途中で外したクランポンを再び装着し
急斜度の斜面を一歩ずつ慎重に降りた。それでもやはり下り、スキーデポ地点から登り45分掛か
ったが、下りでは10分だった。



吹っ切れポーズは、万歳で!


急斜面を降りるチーヤン

★ 先行グループと再会・・・
私たちより30分ほど早く出発した4人の若者グループとスキーデポ地点近くで再会する。
彼らが「目国内岳」まで登るのを途中から確認し、きれいなシュプールを描きながら降りて来るま
で時々見えていた。ただその後は帰路となるだろうと思っていたが、チセヌプリの下から登って来
る様子が見え、凄いなぁ~と感心していた。

再会した時、挨拶を交わしスキーアイゼンを持っている事も確認したので、彼らなら登れると確信
し、別れた。私たちもクランポンからスキーに換える。



登り始めた4人グループ・・この後、再会しご挨拶する。


グループと別れてからシャクナゲ岳を背に一枚・・・


私も入って二枚目、パチリ・・・

★ 今季最高の滑りだった・・・
下りのスキーは面白い程良く滑った!
「こんなに上手かったっケ?」と思う程良く滑るし速い。途中からルートを外して林間に入り別の
旧ゲレンデへ移動、急斜度のコースを堪能してあっという間の下山となった。頂上から僅か50分
での下山である。



旧コースの急斜面を滑るチーヤン・・・

★ 天気さえ良ければ・・・
行って見れば自宅からニセコまで2時間ちょっとで着いてしまう。続けて2度訪れると遠いとは感
じないものだった。連なるニセコ連山の1000m超峰には、10年以上も前に夫婦で全山登頂済
みで、それ以降訪れるのは稀なくらい遠ざかっていた。しかし、4月残雪期の日帰りで雪山を楽し
みたいと思えば、片道3時間強の十勝連峰か日高の一部くらいしか浮かばず、中山峠周辺の山は、
何故か足が向かなかった。ふと浮かんだニセコ連山なら何度も通った山ばかり。

天気さえ良ければ、これからもまだ雪山を楽しめそうな山は多いと再認識する。

  

すぐ横にある「雪秩父温泉♨」で汗を流す・・・


青空に映える「羊蹄山」につい車を停めて撮りたくなった・・・




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