エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

ピウケナイ山(1248m)~本安足山(1142m)

2019年05月18日 | 山紀行 (十勝・大雪)
以前から気になっていた大雪の展望台2座に初登頂
ピウケナイ山(1248m)本安足山(1142m)
■ 山 行 日    2019年5月17日(金)  日帰り
■ ル ー ト    旭川21世紀の森「愛山米飯林道」~ヒウケナイ山北尾根ルート
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №16
■ 登 山 形 態     ツボ足(プラブーツ)
■ 地 形 図    1/25000地形図  「石狩瑞穂」「愛山渓温泉」
■ 三角点・点名   ピウケナイ山 二等三角点 点名「日受内 ピウケナイ」
           本安足山 三等三角点 点名「本安足山 ポンアンタロヤマ」

■ コースタイム   ピウケナイ山 登り  2時間10分 
           ピウケナイ山~本安足山   55分
           本安足山~登山口   1時間45分

<登り>
07:40   愛山米飯林道C820 出発
08:07   C900 北尾根取付き
09:50   ピウケナイ山頂上

10:10   本安足山へ
10:35   1067コル
11:05   本安足山頂上

<下り>
11:25   下山開始
11:45   コル
12:15   登りトレースと合流(C1150)
12:50   C900林道出合
13:10   登山口C820駐車地



GPSアプリのログを元に作成したルート図

★ バースディーの夜・・・
旭岳から無事に下山し温泉でさっぱりすると今夜の宿泊地を話し合った。
明日の登山口は、旭川21世紀の森から愛山米飯林道(あいざんぺーぱんりんどう)を
出来るだけ辿り残雪で車止めとなるところ。

旭岳温泉から30分ほどの移動で21世紀の森まで行けるが、安心して泊まれる場所
は、やはりトイレのある道の駅だった。最初は美瑛の道の駅まで戻る予定だったが、
林道の偵察もしたいと言う事で少し回り道をした。すると、期待していた林道は通行
止めで、旭山動物園の前を経由するルートしかなく、一番近い東川町の道の駅「ひが
しかわ道草館」に決めて移動した。

到着したのは19時前後だろうか。外はまだ明るく駐車場も混んでいなかった。
用意していたビールは、温泉前の残雪を利用し冷やしながら移動、道の駅に着いた頃
にはキンキンに飲み頃だった。スーパーで少しだけ買い足し、誕生祝いのお寿司もあ
ってちょっと贅沢気分。
山行で雪焼けした顔が痛く心地良い疲れで冷えたビールは死ぬほど美味しかった!

ラジオでファイターズ戦を聞きながら、今日の山行を振り返り明日の計画を立て直し
久しぶりの車中泊を楽しんだ。夜になっても気温が高く窓を開けていても寒くはなか
った。21時過ぎには二人とも爆睡状態で朝までぐっすりだった。

62歳バースディーの夜は、静かにそして何気に過ぎていった・・・。


★ 便利なカーナビ・・・
17日、道の駅から21世紀の森までカーナビをセットすると予定のルートより短
い道を選んでくれた。距離は33kmだが快晴の田園地帯をゆっくりと走り約40分で
21世紀の森まで導いてくれた。土地勘の無い場所では、カーナビの便利さに時代の
違いを実感する。

心配していた林道の入口に着くとゲートは開いた状態だが、一般車両通行止と表示が
あった。そこは自己責任で入林し、整備されたばかりの林道を走り始めた。
過去の山行記録などによると林道は入口から約2~3kmで残雪があり車止めとなって
いた。しかし、この日はどこまで行っても雪は無く逆に不安が募る程の距離を走った。
そして、入口から約6.2kmも進んだ標高約820mでようやく雪が現れ車止めとな
った。地形図を見てもここからなら尾根の取付きまで1kmちょっと高低差も無く楽勝
の林道歩きでラッキーだった。



旭川21世紀の森の奥にある「愛山米飯林道」入口


林道の残雪が出て来た標高約820m地点が車止めとなった。

★ 未踏の地へ・・・
出発 7:40
昨日に引き続き快晴の天候に恵まれて、順調過ぎる出発にテンションは上がって行く。
いつも悪天で山行自体が中止になる私たち夫婦の運の無さが今回だけはバースディー
プレゼントなのか、久しぶりに未踏峰が踏めそうな期待が大きくなった。
GPSと地形図でWチェックしながら尾根の取付き点を目指すと歩き始めてまだ27
分しか経っていないのにC900の北尾根末端についてしまった。
尾根上には残雪が繋がり「この先も大丈夫」と思える雪の多さに安堵する。
昨日の旭岳とは違ってしっかりと雪は締まっていてツボ足でも全く埋まる事なく快適
な歩行が出来たし、緩斜度の尾根と疎林帯で明るく気持ちが良かった。

広い尾根上の中心を高み目指して、眩しい過ぎる陽を浴びながら雪焼けしたオデコが
ヒリヒリして痛かった。でもそれ以上に初ピークが近づいて来る実感が嬉しく焼ける
事を忘れて足取りは軽い。



二度ほど融雪で土の露出した場面もあったが、次第に全面の残雪となり前途に希望が出て来た


ピウケナイ山北尾根1150m付近にて


ピウケナイ山頂上手前の尾根上・・・

★ 6座目 ピウケナイ山(1248m)・・・
頂上 9:50 (登り 2時間10分)
広い頂上台地のどこが点なのかGPSの示すピークに来てもはっきりしなかった。
残雪の積雪は、まだ1m以上ありピンテも標識も無いマイナー感が新鮮だった。
そして、目の前に突然現れた大展望の先は、昨日登ったばかりの旭岳、なんか不思議だ。
Webで見た景色と同じなのだが、これほどの大展望が楽しめるとは想像以上だった。
頂上の東側直下にはピウケナイ川が流れるが、標高差400mもありそこから更に東へ
徐々に高度を上げながら大雪の山々が悠々と鎮座していて、ここは偽りなき表大雪の大
展望台だった。

今年になって6座目の1000m超峰初登頂である。
そしてこの後7座目となる本安足山1142mも北東約2km先に小さく確認出来た。
山頂コーラは、本安足山で飲もうと早々ピウケナイ山を後にした。



2019.5.17 ピウケナイ山(1248峰) 初登頂


表大雪の大展望台 ピウケナイ山、つい大の字になりたくなった・・・


ピウケナイ山から望む本安足山

★ 7座目 本安足山(1142m)・・・
頂上 11:05 (ピウケナイ山~登り 55分)
ピウケナイ山から北東に直線距離で約2.5km、ピウケナイ山より100mほど低く
小粒な丘をイメージする山だった。ピウケナイ山から見下ろすとどこにあるのか分か
らないほど小さいが、東側が切れ落ちた断崖上の地形なのですぐに見つけられた。
ここに行くには、先ず標高差約200mを下り1067コルから再び80mほど登り
返す行程が待っている。でも全体的に緩斜面のルートでダケカンバと白樺の明るい樹
林帯を辿りながら快適な登行だった。ルート上には、古いスキーのトレースが幾つも
ありピウケナイ川方向から登って来たように思えた。

気温はどんどん上がっている感じ。
風も弱く照り返しの眩しさに堪えながらパンダ焼きを逃れてサングラスはずっと我慢
の子だった。雪の締まりは、ほとんど変わらず快適な登行が終始続いた。
そして、本日2座目の初ピークに到着。東に約2km移動したこの展望も最高だった。
2座とも夫婦貸切の山頂から一望する大雪の絶景も独り占めならぬ夫婦占めだ。

雪で冷やしながら持って来た「山頂コーラ」で乾杯❢
いつも以上にスッキリとのど越し良く五臓六腑に染み渡たった。
そして、ここも20分ほどの滞在で下山の途に就いた。



ピウケナイ山を背に本安足山へ向かうチーヤン


本安足山頂上付近から望むピウケナイ山はこんな感じだった・・


2019.5.17  本安足山(1142m)初登頂


いつまで眺めていてもまったく飽きない景色、素晴らしいの一言だ・・・


お尻の心地良い冷たさも癒されるこの景色で忘れそうだ・・・


下山時、本安足山頂上の様子・・・木にピンテが付いていた

★ 今年の1000m超峰初ピーク・・・
2/12 1.サマッケヌプリ山(1062m)・・・荒川林道から登り6時間掛かった苦闘の初ピーク
2/13 2.フレベツ岳(1097m)・・・6年前のリベンジは快晴
2/19 3.十勝・旭岳(1335m)・・・想定外の林道歩きにめげず登り9時間の死闘
3/03 4.シキシャナイ岳(1058m)・・・13年間の嘘を暴露して登頂したいわくのピーク
3/17 5.トノカリシベツ山(1151m)・・・亡き児玉さんと登った思い出の山、ようやくチーヤンと。
5/17 6.ピウケナイ山(1248m)・・・ずっと気になっていた大雪の展望台にようやく参戦
5/17 7.本安足山(1142m)・・・ピウケナイ山とペアで未踏2座を踏破したバースディー山行

今年行きたかった山は、まだまだあって道東の「海別岳」を始め「天頂山」や
「ラサウヌプリ」「俣落山」、道北の「函岳」と「屋根棟山」、芦別の「松籟山」と
「小天狗岳」、何と言っても日高の「ピリカヌプリ」はどうしても登りたかった。
もしこれらが予定通り登れていたら9座増えて16座となるのだが、ほとんどは悪天候
に阻まれて中止になった計画なのである。
すでに5月の末となり雪山での登行も叶わなくなるとすべては来期以降の登頂を目指さ
なければならない。
そしてこれからは、沢登りや藪山を経てピークを目指す山行に移行していく。
そう考えると今回の山行で雪山は最後となりそうで不完全燃焼での移行は濃厚だ。



下りは、1時間半ほどで駐車地に戻り安堵する・・・


帰路の林道で鮮やかに咲き誇るエゾノリュウキンカを見て足が止まった


今が旬とばかりに咲き誇る黄色が鮮やかだった❢


21世紀の森にある無料の温泉「21世紀の森の湯」



★ 偵察・・・
始めて訪れた「旭川21世紀の森」を簡単に説明すると、豊かな大自然を満喫しな
がら、キャンプなどを楽しんだり、サッカー場やパークゴルフ場、ドッグランも設
置している広大なレジャー施設がある森とでも言える場所。バンガローもあるので
オートキャンプにも最適で遊び方色々の施設だなぁとびっくりした。
無料の温泉「21世紀の森の湯」は、男女に別れた浴室と脱衣場がある。石鹸とシ
ャンプーは使用禁止だが、透き通ったきれいな湯で芯から温まるいい湯だった。
市街地から約20kmほど山奥にある施設だが、2~3日くらいのんびりと過ごす天
然のリゾート地として一度は試してみたいなぁと偵察した感想である。


※ 5/21 アップ終了しました・・・




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