日本一の高峰 富士山 (3776m)
(富士宮新5合目~8合目池田小屋泊~剣が峰(お鉢めぐり)~御殿場口)
某社山岳部の全国大会に参加して・・・
■地形図 1/50000 「富士山」
■スタイル 一般夏道登山
■参加者 総勢280名 (各グループ自主登山形式)
■山行日 2009年8月27日(木)~29日(土)</fon

開会式会場となった静岡県裾野市「水ヶ塚公園」(後方は富士山)
【 8/27(木) 】
今年も年に一度の某社山岳部による全国登山大会が開催された。北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の6ブロックに分かれてそれぞれの地区で持ち回りで大会を運営する仕組みが取られている。今年は東海地区が担当で日本一高峰の「富士山」が選ばれた。大会要項に従い各地から続々と現地入りする。参加総数は約280名だ。
北海道から33名参加・・
部員・OB・会友を含めた33名が北海道から参加した。これを更に3グループに分けエバはA班12名のグループである。
新千歳空港から羽田空港、新幹線で三島駅と向かう。大会スタッフが出迎え大会送迎バスで開会式会場となる裾野市水ヶ塚公園に向かった。
13:30~14:00開会式を終了すると登山口となる富士宮新5合目まで再びバスで移動し、15:15の登山開始となった。

北海道A班12名中の若手女子部員、左からめぐちゃん、えりちゃん、みかちゃん

5合目を出発して10分ほど経った登山道にて・・延々と参加者の列で繋がる

6合目宝永山荘横を登る・・(上部はガスで見えなかった)
大会テーマ
霊峰富嶽に集え岳人 CHALLENGE 3776!
登山大会と言っても登山の早さを競うものではなく、普段から登山を通じて心と身体を鍛え自然と親しみ人と人の繋がりを大切にしようというコンセプトから始まった大会である。今年で57回を数える歴史もあり全国多くの仲間との交流も深められて来た。
のんびり3時間20分・・・
8合目池田小屋 標高約3200mの8合目池田小屋が今夜の宿となり5合目からの高度差約800mをのんびり3時間20分掛けて登って来た。何となく頭がボーとしているのは正しく「高山病」の前兆だった。それでも仲間全員が無事ここまで登り切り星空となった天に近い高度から下界の夜景を見下ろす余裕も残っていた。自分たちは何気なく登っていたが、今日のような天候は稀に見る快晴であり明日も続くよと言うのは現地人の話だ。ありがたく感謝しなければバチが当たるというものだろう。
8月末でシーズンオフとなる富士登山は、0度近くまで下がった気温を実感すると納得の行く時期なんだと認識する。
山小屋恒例の夕食カレーライスを美味しく頂き、狭いベットで飲んだ仲間とのビールや酒もまた高山病を助長しながら20:00丁度、竹のように真っ直ぐになったまま消灯・就寝である。

8合目池田小屋で頂いた カレーライス (写真左がエバ 右は北海道B班の○部さんだ)
【 8/28(金) 】
星空の出発・・・
2:00起床。
3:00出発予定もトイレ待ちやスタートチェックで渋滞となり実際の出発は3:25となった。バイオトイレ宿泊者以外はしっかり200円を徴収されていたがそれだけありがたい施設ではある。ただこの日は女子用トイレが故障中で男女一緒という異例の使用だったので余計に時間も要した。
幸い風も弱く星空の出発となったが冷やりと寒い朝を再び体感しながら登り始めた。全員ヘッドランプを点けて急斜面の岩場を慎重にゆっくりと登って行く。
ご来光・・・・

9合5勺・・・
4:40 9合5勺の閉鎖された避難小屋に着くと東の空が白んで来て間もなくご来光を予感させる明るさになって来た。日の出情報では、5:30過ぎだったはずなのにこれでは頂上外輪でのご来光は無理かも知れないと思った。
5:13 ご来光。
頂上でのご来光を諦めて、ここでその瞬間を待つことにした。風は無いがインナーダウンに雨具を着て丁度良いほど冷え込んだ日の出の時である。歓声と共に日本一の高所でご来光を仰ぐ幸せを感じながらじっとその光に見惚れていた。

すっかり明るくなった頂上付近(9合5勺から)
5:55 頂上外輪「浅間大社奥宮」の鳥居をくぐる。
ご来光待ちで30分以上の滞在もあったが、8合目から登り2時間30分はかなりのスローペースで最後尾のグループになっていたようだった。予定では、ここから最高峰の剣が峰に登りお鉢めぐりをして御殿場下山口であるが、大会スケジュールのタイム設定が迫りギリギリのお鉢めぐりの許可が出た。A班12名中6名は、お鉢めぐりを諦め剣が峰の往復をして御殿場下山口で合流する事になった。
御殿場下山口 7:00の待ち合わせを確認しグループが二分する。

富士宮コース頂上外輪にある「浅間大社奥宮」前で両手に華のエバだ・・・

浅間大社から望む 「剣が峰と元観測所」・・・

影富士・・・ 剣が峰手前の外輪から撮影・・・
6:20富士山頂上(剣が峰)に到着。しかし、長蛇の列に頂上標識に辿り着けず記念撮影は断念した。30分以上前に出発していた別のグループがようやく撮影を終えて降りて来たくらいの混みようである。仕方なく直下で写真を撮った。
記念撮影は断念・・・

A班6名・・剣が峰直下の記念撮影です・・・
高所ランニング・・
私を除いたA班の若手5名と共にすっかりと高度順応が出来て外輪のランニングで時間短縮の提案をする。「走るぞ!!」と言うエバの号令で全員が駆け出した。
大勢の登山者をよそにあっという間に外輪北側の久須志岳付近まで来てしまった。
大会スタッフ他大勢の参加者がここで休憩していたのでこれに続いた。

久須志岳の広場から剣が峰を背に・・・エバ
下山開始・・・
御殿場下山口7:20着。スタッフのチェックを受けて後続のメンバーを待つ。7:00に待ち合わせしていた剣が峰往復のグループは先に下山した・・とスタッフから聞いて少し遅れた事を反省しつつ他のメンバーが揃い次第下山しようと考えていたら、更に20分以上も待つ事になった。そこにすでに降りているはずのメンバーが来てびっくりする。

御殿場下りコースの中間から「大砂走り」という深い火山灰の登山道となる・・・
隊列解除・・・
7:45 下山開始。まずはともあれ全員のメンバーを確認し、全体が一緒になって下山した。最初は、狭いガレ場の登山道で少し遅い人が居ても抜けずに態勢を保ったまま下山していたが、8合目付近からは道も広くなり追越が出来る状態となった。リーダーから先行して下山することを許されたのでA班の若手部員○野くんを誘って駆け降りることにした。
8:45 中腹の「宝永山」分岐で大会の引率トップに追い着き止められる。
抜いてはいけないルールだったので、暫し休憩になってしまったが勢いづいた身体は走るモードのままでルートを外れた「宝永山」に目指して走ることにした。
9:00 宝永山(2693m)登頂。
ここからの富士山も格別でした。すぐ後ろの大きな火口は「宝永火口」と言うらしくその中にも登山道がありました。下界の街や湖そして周辺の山々も堪能して下山しました。

「宝永山」(2693m) 頂上にて ○野くんと・・・ 快晴の富士山を背に(8/28)

間もなく 御殿場登山口だ。ずっと深い火山灰の砂走りを駆け降りてきました。
写真右が富士山で中央のポコが宝永山です。両手を挙げているのが○野くんです。
全員無事下山、温泉と交流会で大盛況・・・
早く降りた順番にバスに乗り近くの「お胎内温泉」で汗を流す。御殿場市内の「国立青少年交流の家」が閉会式と交流会の会場。宿泊はキャンプ場でテント泊だ。許された時間美味しい料理とお酒で大盛況となり大会の幕となった。
今回準備・運営をして頂いた東海地区の皆さんには改めてお礼と感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
コースタイムについては、参考にならないと思いますので掲載しませんでした。ご了承ください。
(富士宮新5合目~8合目池田小屋泊~剣が峰(お鉢めぐり)~御殿場口)
某社山岳部の全国大会に参加して・・・
■地形図 1/50000 「富士山」
■スタイル 一般夏道登山
■参加者 総勢280名 (各グループ自主登山形式)
■山行日 2009年8月27日(木)~29日(土)</fon

開会式会場となった静岡県裾野市「水ヶ塚公園」(後方は富士山)
【 8/27(木) 】
今年も年に一度の某社山岳部による全国登山大会が開催された。北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の6ブロックに分かれてそれぞれの地区で持ち回りで大会を運営する仕組みが取られている。今年は東海地区が担当で日本一高峰の「富士山」が選ばれた。大会要項に従い各地から続々と現地入りする。参加総数は約280名だ。
北海道から33名参加・・
部員・OB・会友を含めた33名が北海道から参加した。これを更に3グループに分けエバはA班12名のグループである。
新千歳空港から羽田空港、新幹線で三島駅と向かう。大会スタッフが出迎え大会送迎バスで開会式会場となる裾野市水ヶ塚公園に向かった。
13:30~14:00開会式を終了すると登山口となる富士宮新5合目まで再びバスで移動し、15:15の登山開始となった。

北海道A班12名中の若手女子部員、左からめぐちゃん、えりちゃん、みかちゃん

5合目を出発して10分ほど経った登山道にて・・延々と参加者の列で繋がる

6合目宝永山荘横を登る・・(上部はガスで見えなかった)
大会テーマ
霊峰富嶽に集え岳人 CHALLENGE 3776!
登山大会と言っても登山の早さを競うものではなく、普段から登山を通じて心と身体を鍛え自然と親しみ人と人の繋がりを大切にしようというコンセプトから始まった大会である。今年で57回を数える歴史もあり全国多くの仲間との交流も深められて来た。
のんびり3時間20分・・・
8合目池田小屋 標高約3200mの8合目池田小屋が今夜の宿となり5合目からの高度差約800mをのんびり3時間20分掛けて登って来た。何となく頭がボーとしているのは正しく「高山病」の前兆だった。それでも仲間全員が無事ここまで登り切り星空となった天に近い高度から下界の夜景を見下ろす余裕も残っていた。自分たちは何気なく登っていたが、今日のような天候は稀に見る快晴であり明日も続くよと言うのは現地人の話だ。ありがたく感謝しなければバチが当たるというものだろう。
8月末でシーズンオフとなる富士登山は、0度近くまで下がった気温を実感すると納得の行く時期なんだと認識する。
山小屋恒例の夕食カレーライスを美味しく頂き、狭いベットで飲んだ仲間とのビールや酒もまた高山病を助長しながら20:00丁度、竹のように真っ直ぐになったまま消灯・就寝である。

8合目池田小屋で頂いた カレーライス (写真左がエバ 右は北海道B班の○部さんだ)
【 8/28(金) 】
星空の出発・・・
2:00起床。
3:00出発予定もトイレ待ちやスタートチェックで渋滞となり実際の出発は3:25となった。バイオトイレ宿泊者以外はしっかり200円を徴収されていたがそれだけありがたい施設ではある。ただこの日は女子用トイレが故障中で男女一緒という異例の使用だったので余計に時間も要した。
幸い風も弱く星空の出発となったが冷やりと寒い朝を再び体感しながら登り始めた。全員ヘッドランプを点けて急斜面の岩場を慎重にゆっくりと登って行く。
ご来光・・・・

9合5勺・・・
4:40 9合5勺の閉鎖された避難小屋に着くと東の空が白んで来て間もなくご来光を予感させる明るさになって来た。日の出情報では、5:30過ぎだったはずなのにこれでは頂上外輪でのご来光は無理かも知れないと思った。
5:13 ご来光。
頂上でのご来光を諦めて、ここでその瞬間を待つことにした。風は無いがインナーダウンに雨具を着て丁度良いほど冷え込んだ日の出の時である。歓声と共に日本一の高所でご来光を仰ぐ幸せを感じながらじっとその光に見惚れていた。

すっかり明るくなった頂上付近(9合5勺から)
5:55 頂上外輪「浅間大社奥宮」の鳥居をくぐる。
ご来光待ちで30分以上の滞在もあったが、8合目から登り2時間30分はかなりのスローペースで最後尾のグループになっていたようだった。予定では、ここから最高峰の剣が峰に登りお鉢めぐりをして御殿場下山口であるが、大会スケジュールのタイム設定が迫りギリギリのお鉢めぐりの許可が出た。A班12名中6名は、お鉢めぐりを諦め剣が峰の往復をして御殿場下山口で合流する事になった。
御殿場下山口 7:00の待ち合わせを確認しグループが二分する。

富士宮コース頂上外輪にある「浅間大社奥宮」前で両手に華のエバだ・・・

浅間大社から望む 「剣が峰と元観測所」・・・

影富士・・・ 剣が峰手前の外輪から撮影・・・
6:20富士山頂上(剣が峰)に到着。しかし、長蛇の列に頂上標識に辿り着けず記念撮影は断念した。30分以上前に出発していた別のグループがようやく撮影を終えて降りて来たくらいの混みようである。仕方なく直下で写真を撮った。
記念撮影は断念・・・

A班6名・・剣が峰直下の記念撮影です・・・
高所ランニング・・
私を除いたA班の若手5名と共にすっかりと高度順応が出来て外輪のランニングで時間短縮の提案をする。「走るぞ!!」と言うエバの号令で全員が駆け出した。
大勢の登山者をよそにあっという間に外輪北側の久須志岳付近まで来てしまった。
大会スタッフ他大勢の参加者がここで休憩していたのでこれに続いた。

久須志岳の広場から剣が峰を背に・・・エバ
下山開始・・・
御殿場下山口7:20着。スタッフのチェックを受けて後続のメンバーを待つ。7:00に待ち合わせしていた剣が峰往復のグループは先に下山した・・とスタッフから聞いて少し遅れた事を反省しつつ他のメンバーが揃い次第下山しようと考えていたら、更に20分以上も待つ事になった。そこにすでに降りているはずのメンバーが来てびっくりする。

御殿場下りコースの中間から「大砂走り」という深い火山灰の登山道となる・・・
隊列解除・・・
7:45 下山開始。まずはともあれ全員のメンバーを確認し、全体が一緒になって下山した。最初は、狭いガレ場の登山道で少し遅い人が居ても抜けずに態勢を保ったまま下山していたが、8合目付近からは道も広くなり追越が出来る状態となった。リーダーから先行して下山することを許されたのでA班の若手部員○野くんを誘って駆け降りることにした。
8:45 中腹の「宝永山」分岐で大会の引率トップに追い着き止められる。
抜いてはいけないルールだったので、暫し休憩になってしまったが勢いづいた身体は走るモードのままでルートを外れた「宝永山」に目指して走ることにした。
9:00 宝永山(2693m)登頂。
ここからの富士山も格別でした。すぐ後ろの大きな火口は「宝永火口」と言うらしくその中にも登山道がありました。下界の街や湖そして周辺の山々も堪能して下山しました。

「宝永山」(2693m) 頂上にて ○野くんと・・・ 快晴の富士山を背に(8/28)

間もなく 御殿場登山口だ。ずっと深い火山灰の砂走りを駆け降りてきました。
写真右が富士山で中央のポコが宝永山です。両手を挙げているのが○野くんです。
全員無事下山、温泉と交流会で大盛況・・・
早く降りた順番にバスに乗り近くの「お胎内温泉」で汗を流す。御殿場市内の「国立青少年交流の家」が閉会式と交流会の会場。宿泊はキャンプ場でテント泊だ。許された時間美味しい料理とお酒で大盛況となり大会の幕となった。
今回準備・運営をして頂いた東海地区の皆さんには改めてお礼と感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
コースタイムについては、参考にならないと思いますので掲載しませんでした。ご了承ください。