e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

鹿児島刑務所跡

2011年12月27日 | 建築物
中草牟田バス停から鶴尾橋をわたると、ヨーロッパの城を思わせる大きな石づくりの門が見えてきます。
ここが鹿児島刑務所でした。

江戸時代には牢屋とよばれ、郡元の一之宮神社の近くにありましたが、西南戦争で焼かれてしまいました。
あくる年、鹿児島駅近くに鹿児島監獄所が建てられました。
しかし市の中央にあるということや、建物が古くなったということなどもあって、一九〇一(明治三十四)年から、永吉町に新しい刑務所の建設が始まりました。

設計は山下啓二郎(西田町出身)を中心とする司法省営繕組織で、工事には受刑者も加わりました。
工事に使う大きな石は、伊敷町肥田から切り出して、甲突川を船で運んだと言います。
この工事は七年後の一九〇八(明治四十一)年三月に終わりましたが、その時に刑務所前の鶴尾橋もつくられました。
石づくりの刑務所としては、わが国で最も古く、尚古集成館や五大石橋とともに、鹿児島の貴重な石造建築物でした。
鹿児島刑務所は、昭和六十年に姶良郡吉松町に移され、今は正門だけが残り、中世ヨーロッパの城門を思わせるゴシック建築独特の様式を偲ばせてくれ、国の登録文化財に登録されました。
(出典:「鹿児島市の史跡めぐりガイドブック-四訂版-」鹿児島市教育委員会・平成11年3月発行)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kazuyoo60)
2011-12-27 10:29:42
イメージが全く異なります。刑務所の建物とは。
返信する
Unknown (酒徒善人)
2011-12-28 11:29:57
kazuyoo60さんへ
この時代の建物っていいですよね!
でも、刑務所ですから入りたくはないですよねぇ~
返信する