e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

左近の桜

2011年03月20日 | 趣味の園芸
先日,平安神宮で見た“左近の桜”。
その歴史について調べてみた。
@左近桜
左近桜は、平安京の内裏にある紫宸殿正面の階段から見て左にあった桜の樹。
右近橘に相対した。
左近桜という名称は、殿上で儀式のあるときこの桜の方に左近衛の陣を敷いたことによる。
南殿の桜ともいう。
もとは梅の樹で桓武天皇の平安京遷都のときに植えられたが、承和年間(834年-847年)に枯死したため、仁明天皇のときに梅の代わりに桜を植えた。
貞観年間(859年-876年)に枯れたが、その根から生じた芽を坂上滝守が勅命で培養し、ふたたび枝葉が盛んになった。
天徳3年(959年)9月、内裏焼失のとき桜も焼けたため、内裏造営におよんで、重明親王の家の吉野桜(ヤマザクラと考えられる)を移植し、康保元年(964年)11月、同2年(965年)正月の2回にわたり改栽した。
その後しばしば焼け、堀河天皇のときに植えたものが最後となった。
平安神宮内にある大極殿を模して建立された外拝殿にも左近桜が存在する。
また、雛祭りでひな壇に並べられることもある。