猫のくせにたぬき寝入り

連休の始まりと同時に梅雨も明け、一気に猛暑の勢いだ。
お陰様で、それに間に合うように洗濯機が使えるようになった。

別に洗濯が好きなわけではないが、洗濯機が使えないとなると、
実に不便だった。

日曜日、

さぁ、洗濯をするぞ＝＝＝ッ♪

と歓喜の声をあげながら洗濯機を回す。
洗濯機もなにやら嬉しそうに、ブォ～ンブォ～ンと勢い良く回っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブォ～ンブォ～ン～・・・・　　　


あれッ？　ジャッスミン、困るんだけどなぁ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なぁに？


んもぉ！わかってるくせに。　オカァーサン今からそれ、使うんですけどねッ！
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　アタシも使ってるッ　　　


いつも箱だの、袋だの、袋小路系のものを見つけると、「入ります。」でも
「入っていいですか？」のお伺いもなく、当然のように先に「陣取っている。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だって、ね、当～然


アッパレ。

とはいうものの、さ、出てくださいな。　今からそれ使うんだから。
もうおお、毛だらけでしょ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　知らないもん。


一向に退く気がない。
知らないフリしても耳が広がってるよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もう寝てるぅ・・・ぐぅぅ・・・ｚｚ
　　　　　　　　　　　　　　　

こらこら、寝るんじゃありません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　Z・Z・zzz・・・・


返事に困ると寝たふりをするのである。


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乙女心はデリケート

友人達はみんな、ジャスミンが女の子だと知っているのに、
女の子に見えないという。

実は、私もそう思う。

そして、ジャスミンは本当に猫なんだろうか？と思うことがある。

「ジャスミンちゃん、背中のファスナー開けて出てらっしゃい。」
時々、そう呼びかけている。


ジャスミン、何してんの！？　そこの鴨居は上れませんよ！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上りた～い


だめです！

　　　　　　　　　　　　　　　　え～、何で～？

　　　　　　　　　落っこっちゃうでしょ？　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　上りた～い　ぶすぅ・・・


　　　　　　　　　　　　　　じゃあ、今度はあっちに行こうっと


　　　　　　　　　　　　　　スリリング～


　　　　　　　　　　　ふふふのふ～ん

　　　　　　　　　　　　　　ゆらゆらゆら・・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　見て見て綱渡り～


ジャスミ～ン、お腹ぷよぷよ、たるんたるんだね～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャスミンちゃん…ショック


あ、ごめんごめん、知ってるよ。
ブリショは、お腹に栄養が備蓄出来るようになってるから、お腹がたぷたぷ
してるんでしょ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ふぅ・・・


あら、傷つけちゃったみたい。


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