一昨年、2017年の9月…
私は、4日(月)に入院し、5日(火)に手術。
術後の経過も良く、14日(木)に退院しました。
そして、退院して3日後の17日(日)に大型台風18号が襲いました。
気づいたときには既に遅く、あっという間に水が入って来ました。
両親と妹と2階に避難し、救命ボートで救助されました。
一昨年の9月に体験したことは、一生忘れられない出来事です。
1年が何とか過ぎ、今年2年目を迎えようとしていました。
9月15日早朝。
看取りで入所していた施設から電話がありました。
父の呼吸が止まったという知らせでした。
病院で25日間、点滴と抗生剤の治療を受けましたが、絶食でした。
あんなに食べるのが好きだった父が何も食べられず、でも食べたいとも言いませんでした。
毎日顔を見に行き、声をかけられるときは声をかけ、反応があるときとない時とがありました。
25日間、よく頑張りました。
さすが戦時中を乗り越え、何でもしっかり食べてきたからこその体力でした。
92歳とはいえ、本人は死ぬつもりなんかなかったと思うのです。
病院から看取りの施設に移り、私たちが帰るときに
「はい。さよなら」
と言ったのが最期になりました。
駆けつけたときは、まだ息をしているように穏やかでした。
そして、体をきれいにしてもらって、葬祭場で寝ている父は更に穏やかで
美しい表情をしていました。
まるで生きてるかのような、若い頃の父のような表情でした。
見舞いに行ってくれた叔父夫婦(母の一番下の弟夫婦)も
見舞った時は見切らんかったけど、いい表情してるなあ。安心した…
と言ってくれました。
そして、まさしく一昨年台風被害に遭った日と同じ 9月17日に
父の葬儀は行われました。
家族と叔父夫婦だけで見送りました。
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