motoの徒然なるままに…

日々是好日日記

若き時は…

2011年04月30日 | 日々徒然

若き時は、血気うちにあまり、心、物にうごきて、情欲おほし。身を危めてくだけやすき事、珠を走らしむるに似たり。美麗を好みて宝をつひやし、これをすてて苔の袂にやつれ、勇める心さかりにして、物と争ひ、心に恥ぢうらやみ、好む所日々にさだまらず。色にふけり情にめで、行ひをいさぎよくして百年の身を誤り、命を失へるためし願はしくして、身の全く久しからん事をば思はず、好けるかたに心ひきて、ながき世がたりともなる。身を誤つことは、若き時のしわざなり(吉田兼好「徒然草」第172段)


若い時は、血気盛んで、感情が動きやすく行動的で、ともすれば身を誤りやすい。年をとったら、淡白で、落ち着いていて、わが身を大切にし、人に迷惑をかけないようにしたいものです。

人は利欲を求めず、質素に生活すべき…たしかに「あらまほしかるべけれ」なのですが、人はたまに誘惑に負けてしまう弱いものであります。小生は懺悔の日々が続いております。
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