江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

CATERPILLAR

2010年06月14日 | 映画
映画『CATERPILLAR』が8月14日から新潟で上映されます。
主演の寺島しのぶがベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞した話題の映画です。
今日シネ・ウィンドの企画で試写会があり、若松孝二監督と寺島しのぶさんが記者会見を行いました。

タイトルの『キャタピラー』は「芋虫」の意。
寺島演じるシゲ子の夫・久蔵は四肢を失って戦場から「軍神」として帰還します。
最後には芋虫のようにして動き出しますが‥‥‥。

だいぶ昔、ティモシー・ボトムズ主演の『ジョニーは戦場へ行った』という映画がありました。
やはり戦争で四肢を失った青年の話で、若松監督の頭にもその映画のことがあったようです。
戦争映画を作るにもカネが無いので、銃後から戦争を撮ろうとしたと話されていました。

登場人物すべてを覆っていく戦争の残虐さ・非人間性が見事に描かれていると感じました。
シゲ子は久蔵の食欲と性欲を処理する毎日に怒りを爆発させます。
「軍神」様へとご近所がくれた卵を久蔵の顔面に潰し押し付け、泣きわめくのです。
それは夫への怒り、周囲の人たちへの怒り、国に対する怒り、戦争への怒りなのですが、そんな行動をとるしかないシゲ子の自分自身への怒りでもあったのではないか、寺島しのぶの演技を観ながらそんなふうに思いました。

この映画、じつは昨年の今頃、新潟県内で撮影されたのです。
柏崎市・刈羽村・長岡市などでロケが行われたそうで、地元住民もエキストラとして多数参加しています。
寺島しのぶさんが新潟県で撮った映画はこれが2本目で、そのどちらでも賞をもらったので新潟県は縁起がいいんですと話されていました。
新潟県人なら、何としても観ておきたい映画ではないでしょうか。

詳しい上映情報は後日改めて紹介しますが、連合新潟ではシネ・ウィンドの前売券(1,000円)を扱うことにします。
これについてもHPなどで後日お知らせするつもりです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。