江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

米国をどう見るか

2007年06月05日 | 海外・国際関係
今日の新潟日報「日報抄」を是非ともお読みいただきたいと思います。
「中国政府の労働法改正の動きに、米国の企業や米商工会議所が反発している」途上国搾取のテーマです。
http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/index.asp

しかし「米国のダブルスタンダード」は「アジアに」(日報抄)対してだけではありませんし、ダブルスタンダードでもないと思います。
米国が常に唯一の正義であり、世界をこれに従わせようというのが彼らのスタンダードなのです。

最近『アメリカに「NO」と言える国』(文春新書)を読みました。
いずれこのブログで紹介したいと思っていますが、著者の竹下節子さんはこの本の中でこう書いています。
「アメリカは、アングロサクソンのピューリタンが」「先住民の土地収奪と虐殺」でつくった国で、「アングロサクソンは建前と実際が乖離していても実さえ取れば全然気にしない。捕虜をどう扱おうと、国際法を踏みにじろうと、虚偽の報告書を作ろうと、あからさまな人種差別をしようと、罪の意識などない。だからこそアメリカが民主主義だの正義だのを叫んでも、多くの国の反発を買うのである」

ところで、日報抄に戻って、同様にコスト面から海外に生産拠点を移している日本の企業は、この問題にどう向き合うのでしょうか。

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