江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

菅直人

2010年07月28日 | 政治
一度は期待した菅直人首相ですが、気さくに菅さんと呼べないような雰囲気を醸し出しています。
最高権力の座に就きながら、まだ権力基盤が脆弱な場合、人はどういう行動に出るでしょうか。

着実に丁寧に地歩を築いてから自分の目的を実行に移していくタイプ。
自分の理想に向かってやれるだけのことをやろうとするタイプ。
このタイプは、結果としてその地位を失うことになっても仕方ないと考えるタイプと、その地位に恋々とするタイプに分かれますが。
強権的になり、合意形成の手間暇を惜しんで都合のいい人間だけで事を進めていくタイプ。

理想は、丁寧に地歩を築くと同時に、合意形成過程を大切にし、必要な時には決断する勇気を持ち、有為な人材を活かし育て、地位に恋々としない。

間もなく臨時国会が始まりますから、そこでの言動を見て別の評価があるかもしれませんが、現時点で菅さんは期待外れでした。

菅首相の消費税発言は、争点隠し(政治とカネ、沖縄米軍基地問題)を狙ったものだとの指摘もありました。
私は、彼が勝負を焦ったと見ました。
9月の代表選までに菅政権継続の手形を手に入れたい、それが消費税だったのではないか。
もちろん財務官僚と仲良し学者の影響が大きかったのでしょうが。

菅さんは攻めは得意ですが、守りは下手。
守りの選挙はしたくなかったのだと思います。
しかし結果は裏目に出て、釈明に終始することに。
選挙戦後半、総理大臣で党の顔の菅直人がテレビ画面に映ると反って票が減るのではないかと思えたほどです。
もう賞味期限が切れているのかもしれません。

国家戦略室を格下げしたのも驚きです。
副総理の時は国家戦略局で政権を仕切ろうとしていたのに、自分が総理になると逆に邪魔になったということでしょう。

菅でも小沢でもない新しい体制で民主党は再スタートした方がいいと思います。

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