江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

参議院選挙方針

2010年06月16日 | 政治
振り返ってみたら、参議院選挙の候補推薦問題をこのブログで扱ってこなかったのですね。
それほどに不確定要素の多い問題だったのかもしれません。
4月の連合新潟執行委員会でようやく2名推薦を決めましたが、5月末の社民党の連立離脱で再検討を余儀なくされることに。
連立方程式をやっと解いたと思ったら、新たな変数が出てきて追試験をやらされる羽目になったといったところでしょうか。

団体・組織にはそれなりの理屈があり、どうも傍から見たら重箱の隅を突くような話かもしれませんが、物事を決めるには組織としての一定の原則・立場と方針に基づいた議論をしなければなりません。
その上でなお全体としての納まりどころを俯瞰的に考えることも必要だと思います。

「連立与党の安定多数確保を目指す」という方針を厳密に考えれば、連立与党から外れた社民党公認の近藤正道氏の推薦は見直さざるを得ない、という議論になります。
一方、近藤氏は社民党公認を返上して無所属で出るとは言いながら、当選後の身の振り方は明らかにしていません。
ただ連立三党合意の政策実現に引き続き努力する態度は明確にしており、昨秋発足した連立政権の立場を維持して政治家として働きたいとしています。

また中央では社民党と連合の政策協定の動きもあり、近藤氏が当選後にどういう身の処し方をしても民主~社民の間の話であり、連合ー社民の協定があれば、近藤氏の推薦に支障はないと判断されます。

さらに連合新潟内には近藤氏支援の動きもかなりあり、推薦見直しの意見があるとはいえ、何らかの支援を期待する意見もあります。
非自民で2議席確保のために両方がんばり合う形を残すべきとの考え方もあります。

こういった様々な要素を勘案した結果、本日の連合新潟第8回執行委員会は、「現時点においては連合推薦の取り消しを本部に申請するが、本部で取り消しが確認されるまでは「連合推薦」の扱いを継続する。また、推薦取り消しとなった時点で、連合新潟として県内では「支持」という扱いで引き続き近藤氏を支援する。なお中央段階で連合と社民党の政策協定が実現する場合は「連合推薦」を維持する考えであることを併せて本部に伝え、以降本部の対応に委ねる」と決定しました。

各労働組合・組合員、ならびに県民有権者の皆様のご理解を賜れば幸いです。

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