賃上げ妥結集計

連合新潟は、春闘の賃上げ回答・妥結状況を毎週集計して発表しています。
今週の第８回集計結果は、先週より平均妥結額が上がりました。

県内はまだ３分の１の組合が、闘いを継続中ですが、この時期に集計額が上がるのは、地場中小労組の奮闘の結果でしょう。
頑張って闘っている各労働組合、そして指導・支援いただいている産別の皆さんに心より敬意を表します。

昨年（2007年）が反転攻勢のきっかけをつかんだ年で、その前年までをかなり上回る賃上げ結果でした。
今年も昨年を上回る結果を出せれば、賃金改善・格差是正への流れを着実なものにできると、意気込んだのですが、原油・原材料の高騰や急激な円高が賃上げの環境を冷え込ませました。

しかし、勤労者世帯の可処分所得が減り続け、生活関連の物価上昇の兆しも見え、労働組合はもはや後のない闘いに臨んでいます。
経営者も、これ以上の賃金の抑え込みは無理、日本経済の基盤そのものが失われては元も子もないとの判断が働き、賃金改善の努力をしているものと思われます。

全体に妥結が遅れる傾向にあるとすれば、ギリギリの交渉が行われているからではないでしょうか。
昨年の妥結水準を超えるところまであと一歩です。

あと100円玉何枚かの上積み交渉が結果として全体の状況を動かします。
どうしても納得できないときには労働委員会を利用することも考えてほしいと思います。