江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

「靖国」の上映中止

2008年04月01日 | 映画
今月12日公開予定だった映画「靖国 YASUKUNI」の上映が中止に追い込まれたことが昨夜報道されました。

今日の「朝日」朝刊によれば、自民党の稲田朋美衆議院議員(福井1区)らの事前検閲的な介入と批判発言が、「観客や近隣への迷惑」「嫌がらせ」を心配しての上映自粛をもたらしたようです。
この稲田という議員、スーパーウルトラ右翼と言われている小泉チルドレンですが、よくもぬけぬけと「中止は残念」などと言えたものです。

先日は、プリンスホテルの日教組教研集会会場使用拒否事件がありましたし、NHK経営委員長の古森重隆氏(富士フィルムホールディングス社長)の「国益」発言など、言論・表現の自由を脅かす出来事が次々に引き起こされています。

この国の民主主義がそれほど大層なものだとは思っていませんが、こうして社会の右傾化が深まっていくんだなと実感され、「まだ大丈夫」ではない危機感を抱きます。
上映運動を支援していきたいし、できれば新潟での上映を実現したいものです。

映画の内容を、Goo から引用しておきます。
<ふだんは静かな靖国神社だが、毎年8月15日になると様々な人々が集まってくる。大きな国旗を掲げ、英霊や天皇を称える者。旧日本軍の軍服に身を包み、ラッパの音に合わせて行進してくる一団。「天皇陛下万歳」を叫ぶ者、戦没者集会に現れる議員たち、歌われる「君が代」、そしてそれに抗議の意を唱える近隣諸国の若者…。「英霊」という名の姿形がないものをめぐって、称える者も反対する者も熱くなる。そんな「靖国」とは…。

今年90歳になるという刀鍛冶職人が日本刀を作るシーンから本作が始まる。あまり知られていないが、靖国神社のご神体は日本刀なのだ。毎年夏になると、ニュースで大きな話題になる「靖国問題」だが、戦後60年たった今、「英霊」と言われても、多くの人にはピンとこない問題だろう。実際に靖国神社に行ったことがなく、まったく関心もない国民も少なくない。本作は日本滞在歴が長い中国人監督によるドキュメンタリーだが、「靖国」の歴史やイデオロギーを解説するのではなく、そこに「集い」、「行動」する人々の姿をただカメラに収め、結論は見るものにゆだねている。知っているようで知らない「靖国」の一面を見るのにいい機会だろう。>

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
言論弾圧は左翼が本家です (わたべ)
2008-04-02 22:18:53
かつて、ジャーナリストの櫻井よしこさんの講演が、「慰安婦」についての発言を問題視する団体の要求で中止になった。

 こうした言論や表現の自由への封殺を繰り返してはならない。(読売)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。