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「日本維新の会」国政進出 「八策の下結集」 理想と打算交錯

2012-09-09 10:11:05 | ウエーブニュース
橋下氏、表情硬く 「国の根っこ変えなければ」  gooニュース
   2012年9月9日(日)08:05
   (産経新聞)

 「大阪都構想実現」を掲げ、地域政党として誕生してから約2年半。大阪維新の会が8日、国政進出を正式に決めた。代表の橋下徹大阪市長は全体会議で「大阪の改革を進めるためには、国の根っこを変えないといけない」と訴え、満場の拍手を受けた。橋下氏は会議後、「衆議院で過半数を目指す」と宣言。「1日24時間使って全力でやる」とも述べ、維新は臨戦モードに突入した。

                   ◇

 約100人の大阪府議、大阪、堺両市議が集結した大阪市内の全体会議会場は開始前から高揚感と熱気に包まれた。開始予定時刻から遅れること約15分。硬い表情の橋下氏と、維新幹事長の松井一郎大阪府知事らが入室した。

 「大阪都構想法案が成立した。国会議員の協力もあったが、大阪維新の会が一致団結した成果だ」

 マイクを握った橋下氏は議員たちをねぎらい、国政進出宣言へと言葉をつないだ。

 「今のままでは『大阪府』という名称が残る。法改正をしなければいけない」と大義を強調した。

 その後、会議は非公開に。出席者によると、松井氏は「地域政党として大阪都構想を進めてきたが、国政に立ち、ようやく(構想実現のための)予選を突破した」と挨拶。橋下氏が「党名を『日本(にっぽん)維新の会』にしたいと思うのですが、いかがでしょうか」と呼びかけると、議員たちが拍手で応じた。

 橋下氏は会議終了後に会見を開き、「国会、霞が関にお願いすることに嫌気がさした。自分たちで変えていくしかない」と強調。

 その上で「1日24時間使って全力でやる。国民にみてもらって、できていないと思われれば審判が下される」「人生一回こっきり。命までは取られない。一回自分でやってみようと行動を起こした」と覚悟を語った。

 盛り上がる会場には一抹の不安を抱えるメンバーも。大阪市議の一人は「候補が決まっておらず、どう応援したらいいか分からない。ふわっとした感じだが、全力を尽くしていくしかない」と話した。

「日本維新の会」国政進出 衆院選過半数目指す  gooニュース
   2012年9月9日(日)08:02
   (産経新聞)

 橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」は8日、大阪市内で全体会議を開き、国政進出のための新党結成を正式決定した。新党の名称は「日本維新の会」で、橋下氏が暫定的に代表(党首)に就く。9日に新党参加を希望する国会議員らによる公開討論会を実施し、今月下旬にも結成する。12日に開く政治資金パーティーの前後に、維新政治塾の塾生約800人を中心に次期衆院選候補者の公募を始める。

 橋下氏は会議の冒頭、「『大阪都』構想の新法が成立したが、名称が大阪府のままでは目指してきたものとは違う。大阪都になるための政治活動が必要だ」と国政進出の理由を説明。その上で「大阪の改革を進め、地方の自立を促すためにも国政政党に踏み出し、国政活動に進んでいきたい」と決意を述べた。

 その後の記者会見では、幹部人事について、幹事長は松井一郎大阪府知事、政調会長は浅田均府議会議長が暫定的に兼務することを発表した。また、新党を第三極の中核に位置付けて各地の地域政党に結集を呼び掛け、次期衆院選では「過半数」獲得を目指す考えを表明。自身や松井氏の衆院選出馬は重ねて否定した。

「日本維新の会」国政進出 「八策の下結集」 理想と打算交錯  gooニュース
   2012年9月9日(日)08:02
   (産経新聞)

 ■TPP慎重派参加/公明推薦前のめり

 橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」がいよいよ、国政進出の号砲を放った。「既成政党の打破」を掲げ、次期衆院選での勢力拡大と政権獲得を目指す。その支柱になるのが基本政策「維新八策」であり、橋下氏は「集団(維新)をまとめるための軸」ともいう。しかし、政策を軸に政治を動かす「理想」と、打算が渦巻く「現実」とのギャップが早くも表面化している。(今堀守通)

 「価値観を一緒にしないと、困難を一緒に乗り越えていけない。既存の政党では決定できないようなことが、維新八策の下に集まったメンバーなら決定できる」

 維新八策の意義をこう訴える橋下氏は、とりわけ環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題を強調する機会が多い。「農協改革なんて自民も民主もできない。TPPに賛同できる人は農協改革も賛同できるメンバーだ」として、既成政党との対立軸になる政策だというのだ。

 一方、大阪維新幹事長の松井一郎大阪府知事は「日教組、自治労、官公労にべったり支援されてきた方とは無理だ」と、民主、共産両党の議員を激しく突き放す。

 ◆政策すり合わせなく

 しかし、現職議員らの維新新党への合流の可否を判断する9日の公開討論会には、松野頼久元官房副長官ら3人の民主党議員が出席する。しかも松野氏は、民主党の「TPPを慎重に考える会」の幹事長だった。

 松野氏は先月下旬のテレビ番組で「政策論でTPP反対なのではない。民主党はTPPでなく、EPA(経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)推進だったからだ」と釈明したが、すでに新党参加が認められるのは確実とみられている。自民党の石破茂前政調会長は8日のテレビ番組で「政策はどうでもいいから入れてね、というのはよくない」とクギを刺した。

 一方、7日には、橋下、松井両氏が公明党の白浜一良副代表と会談、公明党が次期衆院選で擁立する9小選挙区の候補者を支援することを伝えた。大阪と兵庫の計6選挙区については、維新として推薦を出す方針だ。しかし、公明党とは八策を基に政策のすり合わせをしていない。「大阪都」構想実現に向け、大阪市議会で公明の協力を得るための「見返り」なのだという。

 首相は市長の部下?

 橋下氏は8日の記者会見で、自らの国政進出を改めて否定した。新党本部を大阪に置くことも含め、「大阪から国を変える」ためで、市長と新党代表との兼務についても「プライベートな時間を削ればいいだけだ」と強調する。

 しかし、政治判断を迫られる場面で代表が東京にいないと政党活動、場合によっては国政の停滞を招く。維新が衆院で第一党になると、国会議員団長が首相候補になる。国会議員団長は代表の部下なので、市長が首相に指示するという異常な現象も生じかねない。


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