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九州にも警戒レーダー 北朝鮮と中国を両にらみ…「死角」解消へ日米調整

2012-12-14 11:44:25 | 北鮮

九州にも警戒レーダー 北朝鮮と中国を両にらみ…「死角」解消へ日米調整
  2012年12月14日(金)08:02
  (産経新聞)

 日米両政府は13日、弾道ミサイルを探知する米軍の移動式早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を西日本にある航空自衛隊基地に追加配備する方針を固めた。自衛隊と米軍は今秋から調査に着手しており、九州に配備する公算が大きい。九州配備は、12日の発射で米本土を射程に収めつつあることを実証した北朝鮮の弾道ミサイルと中国のミサイルを両にらみできるメリットがある。

 米軍の移動式Xバンドレーダーは1基目が平成18年に青森県つがる市の空自車力(しゃりき)分屯基地に配備された。今年8月の日米防衛相会談で早期に追加配備する方針で一致し、来春にも配備できるよう調査に入った。

 追加配備では当初、対中シフトを重視し沖縄県内への配備案が浮上したが、基地負担が増すことに地元が反発し同意を得られないとみて除外した。空自基地に置くのは、車力で運用実績があるうえ、西日本で日本海や東シナ海に向けたレーダー照射に適した米軍基地がないためだ。

 移動式Xバンドレーダーは弾道ミサイルを約1千キロ先で探知する。車力のレーダーは北朝鮮の東半分をカバー。北朝鮮が10、18、21年に北東部の舞水端里(ムスダンリ)から太平洋に向け発射したミサイルの探知には不可欠だ。

 ただ、今年4月と今月12日のように北西部の東倉里(トンチャンリ)から南に発射された弾道ミサイルは探知しにくい弱点を抱える。九州に追加配備すれば、北朝鮮のミサイルに対するXバンドレーダーの「死角」はなくなる。

 九州への追加配備は、中国の弾道ミサイルへの対処能力向上にもつながる。レーダーの照射方向を変えれば、中国が日本列島や米本土を狙い発射した弾道ミサイルを広範囲にわたり捕捉できるとみられる。

 中国は、米軍の東シナ海などへの展開を阻む「接近阻止」戦略で対艦弾道ミサイル(ASBM)の開発を進めている。対抗するには、Xバンドレーダーの精密な探知能力が有効とされる。

 空自はXバンドレーダーより探知距離の長い地上レーダーFPS-5を4基配備しており、双方の情報を共有すれば日米共同対処能力も高まる。


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