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高松の一家離散 香川県警が対応調査…尼崎事件

2012-11-03 19:03:20 | 事件

高松の一家離散 香川県警が対応調査…尼崎事件
  2012年11月3日 読売新聞

 兵庫県尼崎市の連続遺体遺棄・行方不明事件で、香川県警が、角田(すみだ)美代子被告(64)(尼崎市のドラム缶遺体事件の傷害致死罪などで起訴)らによって9年前、離散に追い込まれたとされる高松市の一家への当時の対応に問題がなかったか、調査を始めたことがわかった。地元の警察署は一家にトラブルが起きているのを把握しながら、結果的に有効な対応が取れていなかった可能性が一家の父親らの証言から浮上しており、同県警は、当時の捜査関係者らから経緯を確認している。

 同県警関係者によると、調査は、兵庫県警の捜査でこの一家の問題が表面化した後に始まった。生活安全部の捜査員らを投入し、退職者を含む当時の担当警察官から事情を聞き、残されている捜査資料なども調べている。

 一家からは2003年秋、長女仲島茉莉子(なかしままりこ)さんと次女角田瑠衣(るい)被告(27)(窃盗罪で起訴)、伯父の谷本隆さんが角田被告らに連れ去られ、仲島さんと谷本さんは先月14~15日、尼崎市の民家で遺体で発見された。

 一家の父親らによると、03年2月、一時親戚関係にあった李正則受刑者(38)(尼崎ドラム缶事件の死体遺棄罪などで服役)を、角田被告から頼まれて高松市の自宅で預かったのを発端に、角田被告ら数人が押しかけて長期間居座った。暴力を振るったり、家族間の暴行を強制したりし、多額の資産も奪ったという。

 この間、近隣住民の通報で警察官が自宅に駆け付け、父親も複数回、地元警察署に相談。父親が最後に署を訪れたのは03年夏で、取材に「殴られてけがをし、血まみれの服で出向くと詳しく事情を聞かれた。調書が作られ写真も撮られたが、担当の署員からは『身内のもめ事なので事件化は難しい』『密室の出来事で証明する人がいない』などと言われた」と話していた。

 一方、当時の捜査関係者によると、署側は父親に何度も被害届の提出を求めたものの、父親は「家族を容疑者にしたくない」などと拒んだとされる。

 父親の親類男性は「父親は被害届提出に消極的だったかもしれないが、本人のけがや家庭の様子を見て、警察が動いていれば、最悪の結果は回避できたのではないか」と指摘。香川県警は「当時、捜査したかどうかも含め、調査で確認する」としている。


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