● 台湾漁船団、領海外に…海保船と放水しあった後 gooニュース
2012年9月25日(火)11:49
YOMIURI ONLINE
25日午前、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島沖の領海内に、台湾の漁船約40隻と、日本の海上保安庁に相当する台湾海岸巡防署の巡視船8隻が侵入した。
日本政府の尖閣諸島国有化に抗議するため、24日に台湾北東部の漁港を出た漁船団とみられる。海上保安庁の巡視船艇が、領海から出るよう無線や電子掲示板で警告を続け、現場海域は台湾の漁船、巡視船が入り乱れて、放水しあう事態になった。その後、漁船団は領海外に出たという。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、25日午前6時頃、魚釣島沖の接続水域(領海の外側約22キロ)内で、漁船40~50隻と台湾の巡視船約10隻を海保の巡視船が確認。船団は同島の西南西約32キロから西側に直径約13キロのエリアに広がり、魚釣島がある北東方向に航行し続け、漁船約40隻と巡視船8隻が同7時40分頃から同8時45分頃にかけて同島西南西約22キロなどの地点から領海内に入った。
漁船は領海内で操業しておらず、「釣魚台(尖閣諸島の台湾名)は台湾のものだ」といった趣旨の中国語が記されたのぼりや横断幕を掲げているという。海保巡視船の警告に対し、台湾巡視船は無線や電光掲示板で「ここは台湾の海域で、正当な業務を行っている。直ちに退去してください」などと回答したという。
このほか、尖閣諸島の周辺海域では25日午前、中国の漁業監視船「漁政」6隻と海洋監視船「海監」4隻の計10隻が接続水域への出入りを繰り返した。