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警察官男女死亡、警視庁巡査を追い込んだ“理不尽ノルマ”

2014-04-18 18:09:46 | 事件
恋人と無理心中? 警視庁巡査を追い込んだ“理不尽ノルマ”
http://news.nifty.com/cs/item/detail/gendai-000208770/1.htm へのリンク
2014年4月16日(水)10時26分配信 日刊ゲンダイ

 今月12日に埼玉県狭山市のマンションで、警視庁蔵前署の関口卓弥巡査(24)が自殺した。交際相手の田無署の間宮陽子巡査(24)を刺殺した上での犯行とみられている。

 2人は幼なじみで昨年から交際を始め、マンションで同居していた。今年3月に結婚する予定だったという。
 順調な暮らしの歯車が狂い始めたのは昨年8月。警視庁のリクルーターをしていた関口巡査が、勝手に大学の後輩の名前を使って採用試験に応募。これが発覚し、有印私文書偽造容疑で捜査をされたのである。結婚は無期延期となり、2人は別れることになった。

 これが「無理心中」の引き金とみられるが、それにしても「偽造」とは穏やかではない。なぜ、そこまでやる必要があるのか。元兵庫県警の飛松五男氏は、「警視庁は否定していたがノルマがあるのです。達成できなければ、朝礼のときに名指しで非難されたりすると聞いている」と言う。

 もっとも、関口巡査を追い込んだのはノルマだけではなかったのかもしれない。

「今回の偽造は警察ではよくある話で、始末書を書かせれば終わる。罰が厳しすぎますよ。関口巡査は、上司に恵まれていなかったのではないか。これで捜査されるのは、パワハラに近いと思います。警察のパワハラは民間よりも酷い。兵庫県警では、1人の上司が3人の部下を自殺に追い込んだケースもあります。縦の力が強いため、上に抵抗すると一気につぶしにかかる。エスカレートしやすい傾向にあるのです」(前出の飛松五男氏)

 パワハラが原因の自殺だとしたら、組織にも大いに問題がありそうだ。

(日刊ゲンダイ2014年4月15日掲載)


女性巡査メッタ刺し 同僚婚約者を追い込んだ「減点主義」
http://news.nifty.com/cs/item/detail/gendai-000208979/1.htm へのリンク
2014年4月18日(金)10時26分配信 日刊ゲンダイ

 警視庁蔵前署の関口卓弥巡査(24)が、交際相手だった警視庁田無署巡査の間宮陽子さん(24)の腹部をメッタ刺しにした事件。16日、間宮さんの告別式が営まれた。

 それにしても、なぜこんな悲惨な結末になってしまったのか。ふたりは、幼稚園からの幼馴染みで、高校も一緒。大学は立教、学習院と別々の私大に進学したが、2年前に警視庁に入庁し、翌年から交際をスタート。今年3月末に入籍する予定だった。

 破局を招いたのは、蔵前署のリクルーターをしていた関口巡査が、勝手に立教大の後輩の名前を使って採用試験に応募した不正行為だ。有印私文書偽造の罪に抵触する可能性があり、監察官の取り調べを受けていた。

「関口が窮地に立たされることになったのは、リクルート活動に必要な経費の使い込みだといわれています。一部を間宮さんとのデート代にも充てていたといわれ、間宮さんがそれを知ることになり、急速に冷めていったようです」(捜査事情通)

警察一家に育ち

 間宮さんは2人のきょうだいも現職警察官という警察一家に育った。とくに父親は高卒で野方警察署の署長まで上り詰めた叩き上げ。“先輩”としてのアドバイスもあったのではないか。元兵庫県警刑事の飛松五男氏が言う。

「警察社会は減点主義。若い時分に監察官に取り調べを受けてミソをつけるような警察官は、人里離れた駐在所に飛ばされ、出世は見込めません。父親が娘の将来を考え、関口巡査との結婚について助言したとしてもおかしくありません」

 警視庁は「遺族の立場なので心情を察して欲しい」(広報課)と言うが、大切な娘を奪われてしまった父親は本当にやりきれない気持ちに違いない。

(日刊ゲンダイ2014年4月17日掲載)

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