宇宙開発激化、中国は月に軍事機能備えた基地も
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20131211-567-OYT1T00208.html
2013年12月11日(水)07:52
読売新聞
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2013年12月11日(水)07:52
読売新聞
中国が初の月面着陸を目指すなど、大国間の宇宙開発競争が再び激しさを増してきた。米国は有人飛行復活へ、民間と連携して巻き返しを図る。一方、若田光一さんも乗り込んだ唯一の有人宇宙船を持つロシアの宇宙技術は、スマートフォンでも利用される。国威発揚か、商業利用か。現状を探った。
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中国、インドは軍事転用をにらんで着々と開発を進める。中国は今週中にも2日に打ち上げた「嫦娥(じょうが)3号」を月面に着陸させ、米露に続く、無人探査機による探測に入りたい考えだ。2020年頃を目指す宇宙ステーション建設計画も進んでいる模様だ。夕刊紙・北京晩報は2日、専門家の話として、30年ごろ、月面に軍事機能も備えた基地を設置する計画も伝えた。
ただ、国内で貧富の格差が広がる中、巨額予算を投じることに懐疑論もある。
インドは11月、初の無人火星探査機「マンガルヤーン」を打ち上げた。来年9月に火星の周回軌道に到達させれば、アジア初の火星探査成功国となる。
特徴は、格安の開発費だ。インド宇宙研究機関によると、マンガルヤーンの費用総額は7300万ドル(約73億円)で、同じ11月に米国が打ち上げた火星探査機「メイブン」(総額6億7100万ドル=約671億円)の1割ほど。安い人件費などでコストを削減したためだ。政府関係者は「宇宙開発は、経済的にも軍事的にも国益にかなう」と強調する。(北京 竹内誠一郎、ニューデリー 田原徳容)