● 最新液晶パネルIGZO、シャープ浮沈の鍵握る
2012年10月21日(日)10:13
(読売新聞)
2012年10月21日(日)10:13
(読売新聞)
シャープが、省エネ性能の高い最新型液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を米パソコン大手のヒューレット・パッカード(HP)とデルの2社に長期供給する方向となった。
大口供給先を確保することで、シャープは不振の液晶事業の収益改善につながると期待する。ただ、IGZOは製造が難しく、量産体制の整備など課題もある。
IGZOは消費電力を従来の10分の1程度まで抑えることができ、画質も高い。KDDIが年内にも発売するタブレット型端末に搭載されるが、同社の従来モデルより2・5倍電池が長持ちするという。
資本・業務提携で合意した台湾の
世界のパソコン市場で上位を占めるHP、デルとの契約がまとまれば、IGZOを生産する亀山第2工場(三重県亀山市)の稼働率は、現在の3割程度から5割を大きく上回る水準へと上昇し、液晶事業の業績改善につながる見通しだ。