レピッシュ「Love song」

2012年08月23日 00時00分00秒 | 巻十一 いろんなおんがく
仕事帰りの駅のホームで
灯りに集まってきたたくさんの蟲たち。

足許に、カブトムシ(甲虫)の雌。
思いっきり蹴ってやりました。2回だけ。

ああ、病んでるなあと思った瞬間、
脳裏に浮かんだある曲。おんなじじゃん。
レピッシュ「Love song」。作詞作曲 上田現。
ウムラウトって絶対文字化け?

LA-PPISCH(紙ジャケット仕様・SHM-CD)
クリエーター情報なし
ビクターエンタテインメント


「小さな甲虫(こうちゅう)を手でつぶした。
 腹立てた訳じゃないのに。
 恥ずかしいと思った。
 病気じゃないのに、フリをしてたんだ。

 みんなが笑って、自分も笑った。
 可笑しかったんじゃなく、つられただけ…」

…そんな内容。つまり、意味はない。だから、意味がある。

---------- キリトリ -----------

レピッシュが大好きだったあの頃、
「必ず愛は勝つ」だの「それが大事」だの
それっぽい「意味ある」音楽が流行ってた。
願えば叶う、的な。
バブル的なものへのアンチテーゼもあったのだろうか。

嫌いだった。

さらに言えば、愛だの恋だの好きだの
そんな麗句のインフレも嫌だったな。
(俺が童貞だったこととはなんの関係もない。)

そんな中で、レピッシュは違った。

登場する「僕」は同じ「愛」でも「自己愛」に溢れた勝手な奴ばっかだったし
どうにも不器用な「ぼっち」感を醸し出して、
彼女が出来たかと思ったらその彼女は水にとけちゃう体質だし(笑)

都会の雑踏の中に紛れて普通に生活している「狂気」「凶気」みたいなものが
夜な夜な徘徊を始める。
ある時は大音量で。
ある時は呟くように。
サイケデリックな色とモノトーンの彩をまとって。

標記の「Love song」だって、まあフツーのJ-POP的ラブソングじゃあないよな。

---------- キリトリ -----------

甲虫に謝るつもりはないです。
ただ、出廷を求められるのなら赴きましょう。
賠償には応じませんが、
口先だけの謝罪めいた呪詛を奉納しましょう。

---------- キリトリ -----------

善人の皮を被っていると言われたから、
いやいやそんなに皮は被ってないし(笑)そもそも悪人ですよと始めた「偽悪趣味キャンペーン」。
開始から1年になる。もうだいぶ身に馴染んだ。

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